
戦車の聖地というものがこの世にはある。英国の「ザ・タンクミュージアム」。そのままずばりの名前。ボービントンという地名で呼ぶ方が日本ではポピュラーで、この場所で取材されたものが、実際に戦車模型となって世に送り出されている。

タミヤから2020年6月に新発売となった1/35 ミリタリーミニチュアの新作、KV-1を手に入れた人たちが次々と口にしていた「箱がでかい!」「迫力!」という言葉。納得である。

本当にでかいのだ! これと相対したドイツ軍。T-34だけじゃなくこんなゴツくて壁みたいなのが向こうからやってくるの……ドイツ軍のIII号戦車やIV号戦車で勝てるのか?どう戦えばいいねん!って本当になったと思う。そりゃKV-1の模型まで作って対策を練るってもんだ(その模型を1/35ペーパークラフトで再現できるものがタミヤの新キットに入ります)。
KV-1と出会ってからは僕の中でこの戦車のイメージが大きく変わった。T-34の影ではなく、無骨なソビエト戦車の壁として認識するようになった。その無骨さと荒々しさを僕はまもなく「タミヤの新キット」で味わうことができる。ワクワクが止まらない。だって、あの時の思い出と共にニッパーを握れるのだから。



■1/35 ソビエト重戦車 KV-1 1941年型 初期生産車 本体価格4300円