FAZZが好きならマストバイ。月刊モデルグラフィックス2020年7月号

 『月刊モデルグラフィックス』最新号(2020年7月号)の巻頭特集は『MG FAZZ Ver.Ka 完全読本』と題して、BANDAI SPIRITSのマスターグレード FAZZ Ver.Kaにズームイン。単なる作例集ではなく、FAZZという複雑怪奇な生い立ちのモビルスーツがいかにして成立していったのか、『機動戦士ガンダムZZ』と『ガンダム・センチネル』の間にあったさまざまなできごとをひとつずつ紐解いていくさまはエキサイティングであります。

 もちろん読み応えのある開発者インタビューや切り口の異なる作例、歴代ダブルゼータガンダムの立体物についての網羅的な考察などなど、見どころは満載。なにより、伝説の1/100作例を作った牛久保考一氏が回想する当時の混乱ぶりは「’80年代後半におけるガンプラやガンダムを取り巻く環境」がいかにムチャクチャだったのかを示しており、これは他の本ではなかなか読めない内容になっています。

 そしてサプライズすぎるのは上の写真が掲載された見開き。これは完全に『別冊センチネル』の副読本として永久保存版になるべき第一級の資料です。開いた時本当に「えー!!!!」ってデカい声が出ました。すごい。

 特集以外だとマックスファクトリーから発売されているクラブガンナーの作例がめちゃめちゃ素晴らしく、「戦地で応急処置しながら運用される多脚兵器」というのが見た瞬間にズビーっと理解できるハードな仕上がりになっています。これもまた、ダグラム・センチネルじゃん……。

 もちろん女の子プラモやスケールモデルの作例も満載ですので、みなさまお買い上げの上、ムフムフしながら読んでください。いやあ、FAZZだけでもすごいボリュームで、まさに「完全読本」です。ぜひ!

■月刊モデルグラフィックス2020年7月号 大日本絵画刊 850円(税抜773円)

<em><a href="/author/kalapattar/">からぱた<br></a></em><a rel="noreferrer noopener" href="https://twitter.com/kalapattar" target="_blank">@kalapattar</a>
からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。