忘れた頃にやってくる「でっかい穴を開けたい時」にオススメの最高ツール。

 穴を開けるというアクションは、スケールモデルを作っているとよく遭遇します。最初から開けといてくれ!と思うかもしれませんが、そのへんはこう、オトナの事情があるんだ。察してほしい。

 で、昔ミニ四駆のボディを肉抜きするのに使ったピンバイスという道具をもう一度買うことになるわけですね。このピンバイスっていうのはドリルの直径をいろいろ差し替えて使う道具なのですが、模型用として売られているものはだいたい3mmが最大です。

 しかーし、それより大きい穴を開けたくなったこと、ありませんか?

 「わりと頑丈そうなネジでプラモを台座に固定したい」「ガンプラを改造していたら、デカい面に穴を開けて丸いものを突っ込みたくなった」「位置決めをしようと3mm穴を開けたら位置が微妙だったので直径をデカくして調整したい」などなど……。そこで4mmとか5mmとかのドリルを買い足すと家がドリルで埋まってしまいますし、まずピンバイスの柄では扱えないので電動ドライバーでも使うか、みたいな話になって大変です。

 そーこーで!これ!!

▲wave HT-531 HGステップドリル

 「すでにある穴をデカくするツール」としては、リーマーと呼ばれる道具があるのですが、これは断面がギザギザしていて先端の尖ったドリルの親戚みたいなもので、最初に開けた穴に突っ込んでグリグリやると徐々に穴の直径がデカくなるというもの。これは無段階に穴がデカくなっていくので、穴の始点と終点で直径が違う(要はすり鉢状の穴が形成される)という弱点があります。また、開けた穴がどれくらいの直径なのかは自分で計測しなければいけません。

 どっこい、このHGステップドリルは先端がこんな感じで加工されています。

▲先端から1mm刻みで、2mm〜10mmに段差が付いていて、カドのところが刃になっているのがミソ。
▲まず2mm以上のピンバイスで穴を開けます。正直、最初からステップドリルでも開けられます。
▲直径3mmの穴を開けたので、ステップドリルを突っ込むと、当然「3mm」の段で止まります。
▲グーリグーリと力をかけながら回すと、穴の直径が4mm、5mm……と段階的に大きくなります。
▲今回は6mmの穴としました。

 じわーっと穴が大きくなるのではなく、カクン!カクン!と1mm刻みで大きくなっていくのが快感!できた穴の写真を見ると側面の傾斜もそう大きくありません。輪郭が少々毛羽立っていますが、これは裏側に出来たプラスチックのめくれですので、デザインナイフやヤスリでサッと綺麗にしてあげればOKです。

 3mmよりデカい穴が欲しい!というシーンに遭遇したことがある人がどれくらいいるかわからないのですが、私は「年に3回くらい遭遇するな」という感じがあり、そのたびにこのツールを模型部屋のどこにあるかと探しています。そう、この記事を書いたのは、このツールを探しに探して、やっと出てきたからなのです……。工具は定位置にしまう、というのもプラモをたくさん楽しむための大事なポイントなのかもしれませんな。ガハハ。

■ウェーブ HGステップドリル 本体価格:¥2,480(税別)

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からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。