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【レビュー】締め撃ちの記憶がいまをブチ抜くLEGACYSOUL スーパービーダマン ファイティングフェニックス

 私は幼少期、ガンプラと共に成長してきた。購読雑誌は「コミックボンボン」で、月1,000円のお小遣いの中から雑誌代を除いた残金で、SDガンダムの「BB戦士」を買うのが毎月の楽しみだった。一方で、友人宅で読ませてもらう「コロコロコミック」のホビー展開も魅力的で、中でも一番好きだったのが「ビーダマン」だ。SDガンダムに通じる人型の機体にビー玉を装填し、背面のトリガーを押し込んで弾丸を放つ。拡張マガジンやロングバレルで機体を強化していくカスタム性が非常に魅力的だった。

 当時は競技ルールも未整備で、家にある小物を的にして自由に遊んだものだ。漫画『爆球連発!!スーパービーダマン』のような威力は現実にはなかったが、少しでも近づこうと脚で機体を挟み込む「締め撃ち(キャノンショット)」を必死に真似したのは、私だけではないはずだ。

 そんな90年代後半の青春を彩った名機が令和に蘇った。「LEGACY SOUL B-DAMAN ファイティングフェニックス」である。
 今回はディスプレイにもなるコンテナケースセットを購入した。箱を開け、パーツの樹脂に触れた瞬間に、当時の記憶が鮮明に蘇った。ガシガシ遊ぶことを想定したABS樹脂やPOMの質感は、当時子供心に感じた「ガンダムより頑丈な手応え」そのもの。

 キットの構造は当時を踏襲しており非常に作りやすい。また細かなモールドや記憶にない軟質パーツなど随所に確かな技術の進歩が刻まれている。とはいえ、ビー玉を保持する爪(ホールドパーツ)のラバーパーツは健在。これにより回転が加わり、威力が向上する。

 本機を象徴する「OS(オーバーシェル)ギア」のシステムも健在だ。本体に外装を纏わせることで、カスタムパーツを追加できる拡張性は当時も子供心を鷲掴みにした。

 各部のモールドもシャープで、素材の頑丈さと精密な造形が両立されている。また、セットのディスプレイケースは単なる収納用ではなく、それ自体がターゲットになる上に、射出したビー玉が散らばらないようケース内に留める構造になっている。

 作ってよし。遊んでよし。この「LEGACY SOUL」シリーズは、かつての思い出を最新の技術で肯定してくれる、非常に満足度の高いキットだ。続々とシリーズ展開も予定されているようで、かつて指を痛めるほど締め撃ちに熱中した全ての大人たちに、ぜひこの進化を体感してほしい。

みずのとのプロフィール

みずのと

ガンプラで育った1989年生まれ。トップガンマーヴェリックの影響で最近は戦闘機プラモデルが好物。
2児の育児に奮闘中。

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