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花金だ!仕事帰りに買うプラモ。昭和のギミックは、令和の接着剤で完成する/「青島文化教材社 サンダーバード1号」

 週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、傑作SF作品「サンダーバード」日本国内放送60周年を記念して再生産されたキットのひとつ「青島文化教材社 サンダーバード1号」をご紹介。あの当時のプラモデルも今の工具があれば、当時のギミックも堪能しながらかっこいいディスプレイモデルにも仕上げられますよ。迷わずゲットです。

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 プラモパッケージの巨匠の1人・小松崎茂氏が描いたイラストが最高にかっこいい! 後のサンダーバード2号の青味がかった緑色も渋い! ディテールアップするならこの絵を見て作っても良いでしょう。デカールも再販に合わせてリプリントされているので品質も良くなっています。

 箱を開けると本体のパーツがゴロリ。これだけでワクワクしてきます。しかもパーツ表面にはそれらしい凸リベットがいっぱい! 翼のパーツにも本体と同じようなディテールが施されていて、目を喜ばせてくれます。

 本キットは発売当時はモーターが入った電動走行版が発売され、その後にゼンマイ版に改修されて再度発売されました。ゼンマイ版が出た理由が、当時の接着剤ではプラモ本体下部の接着に問題が出てしまい、電動モーターを搭載したロケットエンジンがすぐに外れてしまうということがあったためらしいのです。今のような速乾燥・強力という接着剤があればもしかしたら話は変わっていたかもしれませんね。

 他にも翼が開閉したり、先端の耐熱コーン部分がスイッチを押すと発射するという楽しいギミックも搭載されていました。こちらのギミックは本キットでも残っています。

 エンジン部分だけでなく、バネのギミックをしっかりと保持しながらパーツを接着していくこともかなり難しかったようなのですが、今の僕たちには「速乾流し込み接着剤」があります。このタミヤかGSIクレオスから発売されている接着剤を持っている僕たちにとっては、まさに最高のプラモデルなのです。

 左右の主翼にバネを接続。これだけでも、少々不器用な私にはレベルが高かったですが、しっかりと固定されました。

 バネの接続が外れないように、両翼の上下パーツを接着します。昔の接着剤だったら、この状態で2〜3日完全乾燥させる必要があったでしょう。しかし、僕らが使用している「速乾流し込み接着剤」なら、数分しっかりと乾燥させておけば、すぐに次の組み立てに移れます。

 翼のバネを胴体幅に伸ばして、翼を胴体内に取り付け。可動するので接着はせず、バネのテンションでパーツが支えられています。速乾流し込み接着剤でしっかりとパーツが接着されているので、バネの力に耐えられなくて翼のパーツがバラバラになるようなこともありません。

 「速乾流し込み接着剤」も完全乾燥は1日を要しますが、作業できるくらいには短時間で強固な接着を実現してくれます。そのためこのようなギミック入りのプラモにおいても、大変力になってくれるのです。

 胴体も速乾流し込み接着剤があればがっちりと貼れます。可動部分にだけ接着剤が流れ込まないようにしておけば大丈夫ですよ。ボタンを押せば主翼が展開! 主翼を胴体側に押し込めば、バネのテンションでカチッと止まります。超シンプルなギミックですが、動く楽しさを体感できます。

 耐熱コーンの発射ギミックは絶対に人には向けてはいけないほど強力。段ボール箱に向けて試しに発射してみたら、小さな穴が開きました。あまりの発射速度に大爆笑間違いなしなので、安全な場所と周囲に注意して遊んでくださいね。

 短時間で組み上がり、シンプルだけれど笑顔になれるギミックが詰まっているプラモデル。プラモデルの楽しい体験の原点がこのプラモデルには詰まっているな〜と思いました。「サンダーバードプラモ」というものに焦点を当てると、プラモ史においてもとっても重要な流れがあったりします。それはまだ別の機会に。まずはこの1号や後ろにある2号のキットを今の工具で「えいや!」と組んで、プラモデルのシンプルな楽しさを味わってください。組んだだけの姿もとてもいいなと思えるのです。それでは良い週末を〜〜。

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フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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