日本独自のカスタムカーを思いっきり楽しめるプラモ。それが青島文化教材社の真髄とも言える「グラチャン」シリーズです。「街道レーサー」と呼ばれるギラついたカスタムを楽しめます。カスタムされている車は、今の目線で見てもイケてる名車ばかりで、その本気度がヤバいのです。そしてこのプラモを組んでから、青島文化教材社から発売されている最新のカスタムカーなどを立体化しているリバティーウォークのプラモを見たりすると、また深みが増すのです。
いわゆるストリートレーサーってちょっと怖いな〜と敬遠していました。作る前にネットでいろいろ調べてみると、僕がイメージしていたようなバキバキのカスタムカーがたくさん出てきたのですが、アオシマのグラチャンのラインナップを見てみると、むしろ尖った部分が洗練されていて、すごくセンスの良いカスタムばかりだったのです。そして組んでみると、カスタム愛に溢れたとても面白いプラモでした。
「チンスポ/ひっぱり/いたっぱね」……と、専門用語の響きも面白いです。そういったカスタムパーツを切り出し、ボディにペタリと貼ると知らない世界が開けた感じがします。
ケンメリの4ドアセダンで通称ヨンメリと呼ばれています。街道レーサーの定番カスタムである、車高をベタベタに下げるシャコタンにするとスタイルは一変!! 彼らのハートをがっちり掴んだそのスタイルによって、多くの街道レーサーがこの車から生まれたのでした。
デカールの「4649」から俺のハートをキャッチし続けたグラチャン。カスタムパーツの面白さ、買ってきて組むだけでギラっとしたかっこいい車をゲットできる成型色は見事です。そしてそれほど細かいパーツも無いので、組み立て工程も簡単。グラチャンシリーズで、青島文化教材社が教えてくれるカスタムカープラモの魅力に、気軽に触れてください! それでは!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)