
たまたま模型展示会(プラモデルを作る人たちの“文化祭”みたいなもの。模型作品が会場に集まり、作者や観にきた人が語り合うこともできる「プラモの楽しさが共有される場所)前に塚田ゆうた氏の「RIOT」というマンガからZINE(同人誌)の存在を知って、自分もやってみたくてたまらなくなった。このマンガで特に気に入ったのが、「何を題材にしても、どんな方法で作ってもいい」、「大事にしていることは何なのか?」、「何を伝えたいの?」と主人公の高校生たちが葛藤しつつも、やたらと楽しそうにZINEを作っているところだったのだ。これを自分の大好きな模型をテーマに描きたくなったというわけだ。


ちょっと前のことになる。2025年4月、ある展示会で『劇場版機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙』をイメージしたガンダムとガンキャノンを作って展示した。そして、「なぜこれを作ったか?」「どこを見てほしいのか?」を会場に見にきてくれた人に伝えたいなって思ったんだ。なぜなら、これまで様々な模型展示会にしてきて、作品を置いただけじゃ自分の言いたいことの1/10も伝わんない。いつも作品の横にいてうまく説明できる訳じゃないってこれまでの展示会で痛感してたから。

僕は1980年代のホビージャパンの手描きの作例解説記事が大好きだ。そして2000年代のカトキ氏によるガンプラの手描きの指示書が大好きだった。これを自分のZINEの表現の柱とし、それになぞらえたものにしようと決めた。展示会まで1週間しかないので4ページで作ろう。そして文字と絵でびっしり誌面を埋めたい。形態は展示会でたくさん配りたいのでA3コピーでプリントしよう。やりたいことは広がっていく。


データを試しにプリントして試作品を作ってみる。できた! A3紙を2回折っただけの簡単なものだけど、伝えたいことがギュッと詰まったZINEが出来上がった。

じゃ、量産だ!結局時間が押して、展示会近くのホテルで仕上げた。折るのを繰り返しながらにやにやが止まらない。

当日は作品の横に積んでみたよ。皆すごく喜んで読んでくれたのも嬉しかった。展示の横にずっといることができなくても、ZINEのおかげで観てもらえた人に今作に注いだ思いを伝えることができたと思う。

そんな展示会にチャレンジした場所は「春のタンまつり」。主催者はNippper副編集長のフミテシさん。今年も福島県いわき市で4/19(日)に開催されます。今年僕が展示するプラモも伝えたいことがいっぱいある。さあ、どうしようか? 今からワクワクしながら考えている。