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【レビュー】コトブキヤが放つ“オーバードスケール”の衝撃! 大型モデルにハイディテールと組み立て易さを両立させた「スティール・ヘイズ」を体感せよ!!

 フロム・ソフトウェアの人気ゲームタイトルのひとつである『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』において、その活躍と名台詞の数々で世界中のプレイヤーを虜にしてきたラスティが駆るAC“スティールヘイズ”。この人気機体を第1弾のモチーフとしてコトブキヤの「V.I.O.S.(ヴァリアブル.インフィニティ.オーバード.スケール.)」が始動しました。これまで数々のAC機体を傑作キットとして送り出してきた同社が新たに展開する大型モデルシリーズということで、発売以降も大きな話題となっています。そのサイズ/ボリューム感の通り、多くのランナーとパーツ数で構成されている本キット。しかし、その内容はハイクオリティかつ非常に組み易い設計となっていました! では、さっそくキットを見ていきましょう。

 組み立て説明書のランナー構成表を一覧すると、機体本体は見慣れたアルファベット、武装関係にはカタカナが割り振られており、組み立てる際の識別がし易くなっています。

 機体から武装の隅々まで精緻なモールドが施され、その凹凸感も平面的ではなく奥行きのある密度感です。

 バーストライフルや武装を懸架するハンガーのディテールもこのようにしっかりとモールドが入っています。そして、メインカラーと共鳴して機体をより一層印象的にしている各所のゴールドが成型色として表現されており、煌びやかすぎないシックな色調にされているのもAC機体のテイストと合致しています。

 曲面かつ量感のある部位もディテールと共に極力一体化されています。大型モデルならではのモールドの深さも見所です。

 フレーク調のガンメタリックの成形色で機体の重厚感が表現されています。ACシリーズを含めコトブキヤがこれまで培ってきたマルチカラー仕様が存分に発揮されており、組み上がった際の満足感をさらに高めてくれます。

シャープなフォルムをもった機体を大型モデルとして成立させるためにも重要な脚部構造。可動するところと固定されたところが適切に組み合わされ、十分な強度を実現しています。外部に露出したシリンダーも固定とすることで剛性を確保し、これに外装を組み合わせていくことで違和感なくマッチしていきます。動かないながら動きそうに見える絶妙な模型的構成です。

メインカラーであるネイビーの外装。ここでも複雑な形状が細かくなりすぎないよう設計されています。ランナーからのゲート位置なども組み立てて行く際に干渉が少ないようにかつ、処理の手数が少なく済むように配慮されていました。まさに外装のように組み合わせることで、合わせ目も気になりません。

機体カラーに沿って分割されたパーツを合わせて行く感覚は、往年のゲームオープニング映像を想起させると共に、ACを整備して組み上げて行くとしたらという没入感も与えてくれます。

さまざまなポージングや複数の武装を装備するためには腕部の強度も欠かせません。ご覧の通り非常にシンプルな構造となっていますが、適切な嵌合によってしっかりと任意の方向・角度で留めることができます。

ハンドパーツも武装を把持するものから開かれたものまで豊富です。シャープなフォルムの中で末端部分の密度感も非常に重要なポイントですが、指先までモールドが施されています。

構成とディテールに歓心しながらどんどん進めて行くと、あっという間にスティールヘイズが立ち上がっていました!しっかりとした佇まい。作業用BGMにゲーム公式サウンドトラックを流しながら進めるとさらに没入感が増していきます!

ACといえば豊富な武装も外せません。武装ラインナップも各種充実しています。バーストライフルや屈曲マガジンが特徴的なバーストハンドガンも少ないパーツ数ながら余す所なくディテールが施されていました。しっかりと抜けになっている箇所が精密感をより高めています。近接用のレーザースライサーはレーザーのエフェクトパーツと共に待機状態と展開状態の2種が付属、こちらもハイディテールとなっていますが、他の部位と同様にカラーリングに合わせたパーツ分けによって塗装もし易いものとなっています。

武装ハンガーに懸架されるプラズマミサイルの発射展開状態はパーツを差し替える仕様。ここでも固定ながらも展開しそうというギミックを感じさせるディテールが詰め込まれており、開発陣による可動と固定/差し替えのチョイスが光るポイントです。

武装も組み上がったところで、やはり気になるのは大型武器の片手把持状態のポージングができるのかですよね。前述した腕部を含めた嵌合と強度によって、接着剤を使用しなくてもこのように腕を伸ばして構えるポージングも可能となっています。

 本キットの差し替え表現一番の見せ場はコアの展開状態です! 凝縮された機体のフォルムから展開されたフィンと内部機構のディテールが大型モデルならではの迫力を一層ブーストしくれます。

大型モデルのボリューム感とは、比較するとどのようなものなのか?そう思われた方もいらっしゃいますよね。ここで、スティールヘイズのサイズ感をお伝えするために、模型界屈指の独立傭兵であるけんたろうさんに登場していただきました!ご覧ください、強化人間のけんたろうさんも満面のルビコンスマイルです。シャープさと重厚感、未塗装でも高いクオリティで機体が立体化されていることがお分かりいただけるでしょうか。

 手頃なサイズ感にハイディテールを施す。そんな現在のロボット/メカキャラクターモデルの進化が素晴らしいのはもちろんなのですが、大型モデルにハイディテールと組み立て易さを両立させたコトブキヤによる「V.I.O.S.(ヴァリアブル.インフィニティ.オーバード.スケール.)」の始動は、今後のロボット/メカキャラクターモデルにおける大型モデル展開の可能性をさらに拡張する、非常に重要な起点のひとつとして位置付けられるものになると感じました。すでにコトブキヤ公式から各関節が「シリーズ共通」であるということも発表されていることで、今後の同シリーズ継続とAC機体展開への期待がますます高まりますよね!

 皆さんも是非、オーバードスケールの衝撃をスティールヘイズで体感してください!!

大森 記詩のプロフィール

大森 記詩

1990年生。彫刻家。美術大学在籍中から模型誌作例や作図などに携わる。現在は作家活動と並行しながら主に筆塗り作例を担当。合わせてミキシングビルド/キットバッシングによるSFメカニックを月刊ホビージャパンを中心に発表している。

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