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午年だから、パッパカ走るメカニズム/タミヤ メカ・ダービー
を組もう!

 午年なので馬のプラモを作ろうと極めて安直に紹介したいメカダービー。タミヤが工作シリーズから派生する形で展開している”ロボクラフトシリーズ”の逸品だ。ロボクラフトシリーズは四足獣のラインナップが大半なので、モチーフ毎のプラボディや脚の長さが違う程度で結局どれも同じリンク機構でゾイドのようにノシノシ歩くのだと思ったら大間違い。モチーフ毎に違った機構が用意されている。中でもこのメカダービーは筆舌に尽くし難い面白い動きをするキットだと思う。

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 タミヤの古い工作キットに親しんできた人に伝えておくと、ロボクラフトシリーズの部品構成は平成中ごろまでの楽しい工作シリーズと比べると結構変化している。付属のスイッチは組み立て式ではなく、電子工作部品の3接点タイプのスライドスイッチが配線&熱収縮チューブによる保護をされた状態で付属。モーターも配線がハンダ付け済み。さらにネジを締めるドライバーまで同梱されている。

 そして昔はカット済みの木材が主流だったボディ部品はランナーから切り取る成形物で用意される仕様になった。この辺は工作材料としても木材よりプラスチックが身近になったのだという時代の変化を感じる。

 配線類は全く自分でつなぐ必要がなくなったかというと、電池ボックス金具につなぐトコロで登場する。ここも進化していて「導線を金具の穴に通してよじる」のではなく、金具に通した後はゴムチューブをかぶせて密着させ、より確実に通電するようになった。

 各部のリンク機構を止める軸もネジではなくプッシュピンになってより組みやすく確実になった。ネジの締め具合や金具との接触具合、木部へのネジの食い込ませ方といった昔のキットを組み上げていく際の細かなコツとでもいうような経験則が必要なくなった。だから簡単で退屈な組み立てキットになってしまったかというと実はそんなことは無い。特に、このメカ・ダービーに関しては…

 割とこのキット、説明書をしっかりと読まないとちょっとしたことで組み間違う。どちらかというと「四足獣の歩く工作基本セットなら何度か組んだことがあるよ。」というような人のほうが躓くんじゃないかと思う。ちなみに下の写真は組み立てを間違えている(オイ)。間違って組んでもぎこちなく動きはしたので下手すると間違えたことに気づかないまま「この馬遅いなぁ……」なんて自分の間違いを棚に上げて暮らす「自称 工作キット得意マン」になってしまうかもしれない。とくに脚の組み立ては良く説明書を見よう。

 キットが間違えやすく初心者向きでないとかそういうことではない。初めて組む子供のほうが先入観なく正しく組める可能性すらある。金属線でシャフトへ通す順序や交差させながら互い違いに組む片側2本のリンク機構となかなかに読解を要求してくる構造で、正しく組めたことを称えたくなるくらいの組みごたえが確かにある。

「左右の足を交互に前に出す」ことで歩くのではなく左右の脚を揃えて地面を蹴って前進する。左右の後脚は同調して地面を蹴るのでギヤボックスから生やすクランクも左右でずらさず揃えた位置で組み立てる。昔ながらの4足歩行ロボットを経験している人は無意識にクランクを180°ずらして組みがちなのだけど、そんなことをしたらこのキットは馬のように走るどころかまともに駆動しない。さらに正しく組めている場合でも脚が後ろに向かって進むような動きに見えるので「え、これホントに走るの?」とさえ思ってしまうけれど床に置けば「歩く」ではなく「脚で走る」機構の面白さを披露してくれる。ほんとに馬のように走る!タミヤ公式の紹介動画が秀逸なのでそちらも参照してみてほしい。

 バンパーローラーも付属していてミニ四駆のコースを走らせることができる。実際にこのキットを使ったレースも方々で開催されていたりする。ミニ四駆のレースの余興的に展開されていたりもして筆者もミニ四駆のレースに参加したら、当然のようにみんなメカダービーを持ち出して余興のレースを始めてしまい、うらやましくてその場で買って、その場で組み間違えたりした(涙)。説明書をちゃんと読むことの大事さや、慣れてるつもりで舐めてかかると恥をかくぞとか、おみくじの文面で諭してくるような内容を体験できる。
おみくじ気分で組んでみて、すんなり走らせられるかで今年の吉凶を占ってみるといいよ。自分はまぁ……小吉くらいだったかな今回は……。

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HIROFUMIXのプロフィール

HIROFUMIX

1983年生まれ。プラモデルの企画開発/設計他周辺諸々を生業にしています。

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