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バイクのプラモデルに入ってるパイプとは違うんだぜ/タミヤの「パイピングケーブル」で幸せモデリング!

 「ビニールコードを1mmの太さの真鍮線に15回巻き付けてパーツに貼ってください」という指示がWAVE製のNINJAというプラモデルに出てきたのですが、いかんせんキットの付属するビニールコードは治具である真鍮線を曲げてしまいそうなほど硬い。プラモデラーはおろか、デザイナー本人の横山宏氏も「硬い」と言っていたので、これはもう全人類が硬いと思っているはずだ。そこで私は柔らかいビニールコードがないもんかと思案し、タミヤのパイピングケーブルをごっそり買ってきたのだった。

 タミヤのパイピングケーブルは外径0.5mm/0.65mm/0.8mm/1.0mmの4種が売られている。じつは買う直前まで知らなかったのだけど、これはタミヤのバイクプラモに付属している「ビニールパイプ」とはまったく違うもので、小学校レベルの電子工作で使う被覆付きのリード線に近い。中空のビニールパイプはある一定の曲率を超えてカーブさせようとするとグチャッと潰れて鋭角に折れてしまうのだが(水撒き用のホースを無理な方向に曲げると潰れて水が止まってしまうのと同じ)、パイピングケーブルは金属製の芯線が入っているので急カーブで曲げても潰れないし、芯線のおかげで曲げの調子をある程度整えられるのが特徴だ。

 今回は外径0.8mmのケーブルを使うことにした。本来はバイクモデルやカーモデルのプラグコードやワイヤ類を再現するために使うものだが、プラスチックパーツでは表現できない細さが得られるし、プラモデルにビニール素材の被覆の質感が加わることでぐっと実感が増すのでキャラクターモデルや重機のプラモデルに用いるのも効果的なはずだ。もちろん、バイクモデルに付属のビニールパイプよりも繊細で意思のこもった表現ができることは言うまでもない。

 袋から出してしまうと「長さ2m」を主張する青い台紙だけが残るので、あらかじめ外径を油性ペンで書き込んでおくことにした。こうすれば引き出しから出してきたパイピングケーブルの直径がわからずにノギスを探して半べそをかきながら計測しなくても済む。オトナになったな……俺。

 かくしてNINJAの懸案事項だった配線は無事取り付けられた。昔の黒電話のカールコードみたいにもっと密に巻くにはもう少しビニール被覆が薄いほうが良いのかもしれないけど、模型店で買える被覆付きケーブルとして入手性がすこぶるよく、微妙な外径の違いを4種から選べるのもいいところだと思う。みなさんも、細い配線がキット付属のケーブルやチューブでうまくいかないときはタミヤに頼ってくださいませ。そんじゃまた。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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