
カレーもプラモも翌日にコクが出る! プラモデルのスミ入れやウェザリングは、じっくりと乾かしてこそ旨みが出ます。


プラモデルに刻まれたディテールに塗料を流す「スミ入れ」や、薄い色を纏わせる「フィルタリング」といったテクニックがあるのですが(詳細は下記リンクを参照してください)、そんな時に大活躍するのが油彩ベースで開発された「Mr.ウェザリングカラー」。さまざまな色がラインナップされていて、塗るだけでサビや埃汚れが表現できる、一度使ったら病みつきになる塗料です。

この塗料、実は乾燥時間が長めです。そのため、塗った後に模型をペタペタと触って他の作業をしていると、いい感じに施した汚れが消えている……なんてことも多いです。だからこそ「一晩寝かせる」とい良いのです。まさにカレー的発想(カレーの放置は良くないので、しっかりと冷蔵・冷凍保存してね)。今回はジャーマングレーで塗装した戦車に、レイヤーバイオレットとシェイドブラウンを混ぜたものを薄く全体に塗っていきます。

専用のうすめ液で薄めた塗料を、全体に塗っていきます。これは「フィルタリング」と呼ばれる技法。下の色が透けるので、淡い色をうっすらと纏わせたり、グラデーションでメリハリが出過ぎた塗面を馴染ませたりできます。またパーツの奥まったところの影を強調することも可能です。


フィルタリングのビフォー(上)アフター(下)。ガラリと雰囲気が変わりますね。あとはこのまま放置です。

机の上で、しっかりと一晩寝かせていきます。こうすることで、塗った塗料がしっかりと乾き、定着します。この後トップコートスプレーを吹けば、さらに保護できます。スミ入れも1日しっかりと乾かすことで、ディテール部分に綺麗にスミを残せます。ぜひおやすみ前に行い、塗料が乾いた後に拭き取りや重ね塗りをしてください。おすすめです。