
劇的な偏光ではなく、ゆらめくような偏光の輝き、美しさがあります。下地の色、そして光の当たり方によって紫と青がゆらゆらと表情を変える塗料、それがボーンペイントの「偏光パープル/ブルー」です。
エアブラシなどによる吹き付け塗装用のラッカー系塗料ですが、それによって得られる輝きはプラモデルのアクセント……というよりは主役になってしまう存在感があります。曲面を魅せたい造形の塗装にはもってこいです。
取り扱いは一般的なラッカー塗料と変わりませんが、希釈には専用の溶剤が必要です。ベースカラーシリーズというラインナップ専用の溶剤を使いましょう。(記事執筆時点ではヨドバシカメラなどで取り扱いがあります)他社の溶剤ではうまく希釈できずに使えませんでした。1:1~1.5程度で希釈して吹き付けていきます。換気と防毒マスクは万全に。
>ボーンペイント BORN PAINT ベースカラー専用うすめ液 300ml [プラモデル用塗料]

白と黒のテストピースに何度か重ねて吹くと、黒地では濃い青紫に。白地では鮮やかな紫になりました。角度を変えてみると光を反射する部分が、淡白いブルーパープルに偏光して綺麗です。

さて今回は、曲面とシワ造形のフルオーケストラとでも言うべき、海洋堂アートプラシリーズの傑作「イングラム リアクティブアーマー」に塗ることにしました。下地にはサーフェイサーEVOのシルバーを塗装したうえで試してみます。輝きが増す気がしたのです。

結果は上々です。銀下地はグレーに近いせいか、白下地よりも濃いパープルに発色しました。光を反射する部分は、チラリと淡いブルーの光を放っています。ただ、曲面が細かく散在している造形のためか、パッと見てわかりやすい偏光感は生まれませんでした。車のボディのような緩やかな曲面であれば、もっとわかりやすいグラデーションになったと思います。しかし、これはこれでとてもGOODです。

パープルとブルーは色相的にも隣り合わせなので、偏光で色が変わる境界も濁った感じがありません。ミリタリーな造形でさえも、一気にオシャレな雰囲気になる力を秘めている、魅惑の塗料です。