
メカトロウィーゴのマジンガーコラボ、そのまま組んでも黒いところは黒だけどメーカー完成見本があまりにもきれいなグロスブラックなのでオレもツヤあり黒で塗りたい。丸っこいボディがツルンツルンに光っているとカッコいい。ということで至高の塗料であるMr.カラーGGXブラックがいかに素晴らしいかを書きます。

GGXというのはGSIクレオスが発売しているMr.カラーの新しいシリーズで、専用の薄め液と合わせて使います。いわゆるラッカー系塗料ですが、これまでのMr.カラーとは基本的に互換性がないと思ってください(ほんの少しの混色はOKですが、性能は低下します)。

GGXのすごいところは「発色、隠蔽力、平滑度が向上」「基本溶剤を今後起こり得る溶剤規制に対応できるものに変更。臭気が低減」にまとめられます。このへんについてはGGXホワイトの記事にまとまっているのでぜひとも読んでください。
さて、GGXの大事なポイントは希釈率です。塗料1に対して薄め液は1〜1.25です。これ以上薄めるとめちゃくちゃ塗りづらくなります。エアブラシのカップで毎度希釈率を計るのはダルいので、私はドロッパーボトルに最初から1:1.2くらいの比率で希釈したGGXブラックを用意しておき、塗りたいときはそれをよくシェイクしてからエアブラシのカップに注入しています。

GGXの驚異的な性能は、エアブラシで吹き付けた瞬間から体感できます。まず発色がものすごく良い。「うっすら黒くなってきたな〜」ではなく、「一度吹いただけでハッキリと黒!」「同じところに二度吹くと完全に漆黒!」という調子です。さらに、表面が濡れた状態をキープするとデロンデロンにツヤが出ます。

こんなにデロンデロンになるということは相当な厚吹きなのでは……と思うかもしれませんが、みるみるうちに塗料そのものがビシーッと平らになり、ちょっと塗料が垂れそうになっていても乾燥の過程でキュッと締まり、一定の厚みの塗膜になります。しかもツヤの引けがほとんどなく、乾燥後もしっかりとツヤ感がキープされます。大胆に……いやむしろ言葉を選ばずに言うと、だいぶ無神経に吹いても「塗料の性能」でどうにかなっちゃうのです。

メカトロウィーゴのマジンガーコラボは黒いパーツがたくさんあり、どれもまるっとした曲面でツヤあり塗装がとても良く映えます。調子に乗って片っ端からGGXブラックを吹き付けまくっていますが、薄く何度も吹き重ねるとか、エッジの部分にだけ先に吹くとか、そういった気遣いはゼロ。とにかくパーツの全体がエアブラシから吐出されたミストによってデロデロに濡れる状態をキープすることだけに気をつけて、パーツをグルグル回しながらドバドバ吹き付け、全体がツヤツヤになったところでストップ。ただそれだけ。

しかもこの日はとんでもない湿度だったため「ツヤあり塗装なんて本当はNGだろ!」という環境だったのですが、それでもカブって白っぽくなったりせず、しっかりと環境光を反射するくらいのツヤが出せました(「カブる」=塗料が空気中の水蒸気を拾って微細な凸凹を作り、白っぽく乱反射してつやのない表面になってしまうこと)。

ニオイも少ないし乾燥時間は早いし吹き付け方に気を使わなくてもきれいなツヤが出る……といいことばっかりなGGXの力を借り、”まじんがーぜっと”がいよいよ最終組立工程へとたどり着きました(寝る前に黒を吹いて、朝起きてから組み立て)。グレーの色味はそのままでもかなり素敵なので、好みで赤やシルバーを差し色にする余裕もあるぜ。なんせグロスブラックを塗るのにぜんぜん集中力を使わなくて良かったからね……。

組み上がった状態は「くろがねの城」と呼ぶにふさわしい佇まい。プラスチックのままの黒とも違うし、艶有りのクリアーでコートしたのとも違う、塗膜の表面で光を反射しているソリッドなツヤが嬉しいモチーフです。もちろんこれはガンプラにもカーモデルにも使える塗料ですから、これまで尻込みしていたテロンテロンのグロスブラックにチャレンジする良いチャンスです。ぜひともGGXを駆使して「美しい黒」を手に入れてください。そんじゃまた。