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ロールバーに囲われた景色が美しい!/タミヤ カルソニック R34 GT-R のインテリア

「絶版の噂で買ったスカイラインすぐ作ろう」の5回目はインテリア。レーシングカーとはいえ市販車ベースのスカイライン。椅子があってハンドルがあってアクセル、ブレーキ、クラッチにシフトレバー…ガンダムや戦闘機のコックピットよりはずっと身近な操作系。車だもんね。

 そうはいってもレースカー。イスなんか運転席の1個しかついていないし、床は金属をプレスして作られているシャーシ裏凸凹がそのまんま内側にも見える。フロアマットが敷かれたりするわけでもなく、表裏丸ごと塗られたシャーシの青が内側にもむき出しになっている構造が見える。レースに不要なモノが全くない闘うクルマのストイックさを感じられる。塗っておいてよかったなシャーシ。ココが成形色ママのシルバーじゃ随分印象が違っていただろう。

 競技用のイス。バケットシートっていうの?これだけでカッコイイんだよな。ショルダーガードを塗り分けて、シートベルトはデカール表現。タミヤに限らずスケールモデルのデカールって高級なシルクスクリーン印刷が採用されることが多くて、色ごとに専用のインクが用意された版で刷られるので、雑誌やチラシで一般的なオフセット印刷で発生する網点状が全くない。このシートベルトみたいなごく小さなものですら青いベルトもバックルのメタリックなところもルーペを使って凝視しても全くムラのない、カッチリとした姿に仕上がる。

 バケットシート背面に張り込むFRPを表現したテクスチャーのデカール。こんな凹凸や曲面が密集している所に覆いかぶせるようなデカールがちゃんと貼れるの?って思うんだけど、案ずるより貼るが易し。こんな覆いかぶせるようなものでも意外と貼れちゃうってのがタミヤがキットに用意するデカールの極まっているトコロ。


 ちょっと部分的に浮いたりシワが寄るけどそこそこ貼れているなといった塩梅になったらマークフィットを塗る。付きっきりで綿棒で押えたり突っついたりしたくなるのだけど、むしろ我慢して放置してるほうがひとりでに伸びて縮んでキレイになじむ。慣れると「待つ」こと自体がテクニックなんじゃないかと思う程。コーヒーをすすりながら指一本触れずに「フフフ」と四天王(なんの?)のような余裕を楽しめる。フフフ。

 市販車だったら助手席がついているはずの左半分には市販車にはついていない知らない部品をつけていく。「日常になじみのあるモノの知らない姿」を見る感触。放課後はほとんど会うことのないクラスの友達が部活で活躍してるとこを偶然目にして「スゴイなぁ」とちょっと尊敬してしまう感覚に似ているな。ベース市販車があるレーシングカーって組んでいくとこんな気分が湧くのだな。

 そしてなんといってもベース市販車の存在するレースカーのインテリアで一番楽しみだったのがロールバー。組んでて面白かったのはこのキット、ダッシュボードをロールバーの部品で支える構成になっているんだよね。なかなかダッシュボードをシャーシに固定するターンが来ないのでヤキモキしちゃったよ。

 ボディをかぶせる前だけど盛り上がる景色になった。ロールバー越しに覗き込むようになったことで視覚的な奥行きができたのも最高に良い。この後はボディを乗せるのだけどもったいないとは思わない。ボディの窓越しにインテリアを覗き込んだらさらに多層的に重なる奥行きの増した、もっと最高な景色が見れるのだろうな…という右肩上がりな期待に包まれている。車プラモの盛り上がりグラフの曲線、他では経験したことがない形をしているな!

HIROFUMIXのプロフィール

HIROFUMIX

1983年生まれ。プラモデルの企画開発/設計他周辺諸々を生業にしています。

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