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プラモ塗装における梅皿はまさに「鰻屋のタレ壺!」/溶け合うラッカー系塗料で奥深き筆塗りの世界にハマろう!

 ラッカー系塗料(模型用塗料の定番。Mr.カラーやガイアカラーなど。刺激臭がある)の筆塗りを始めて、我が家のパレットである梅皿が「鰻屋のタレ壺」になりました(開店!! 創業の味)。ラッカー系塗料筆塗りを初めて間もないので「名店の味」には程遠いですが、いいコクが出ていると思います。

 「何言ってんの?」と思われるかも知れませんが、ラッカー系塗料を一度でも使ったことがある人なら「継ぎ足しのタレ」的な例えを理解してもらえると思います。

 ラッカー系塗料は完全乾燥しても溶剤でまた溶けます! つまり、前日に使った塗料をそのままパレットに置いておいても、溶剤や瓶からの塗料を足すだけで、乾燥した塗料も再度溶け出して塗れるようになります。こちらは乾いた塗料にフレッシュな塗料を足している様子。まさに昨日のタレに今日のタレを足しているのです。

 またラッカー系うすめ液(シンナー)を加えれば、パレットでカチカチになっていた塗料も麗しさを取り戻して、再度塗装可能になります。この手軽さがラッカー塗料の最高の素晴らしさでもあります。
 僕がよく使用している「水性ホビーカラー」のような水性塗料は、完全乾燥すると水や溶剤で溶けなくなります。乾燥するたびに新たな塗料を出し直す必要があるんです。ラッカー塗料は溶剤をうまく活用することで、すぐに復活し、気軽に塗装をリスタートできます。

 昨日の塗料と今日の塗料で微妙な差異が出たりすることもあります。きっと梅皿の隣のマスの色が少し混ざったりしたんでしょうね。そんなほんの少しの差異も、プラモの塗面に面白い表情を与えてくれたりします。継ぎ足したり、薄めたり……塗料と溶剤が長時間溶け合うからこその面白さが「ラッカー塗料」にはあります。職人さんが鰻にタレを塗る、鰻をタレに潜らせるあの姿……あの域まで俺も行きたい! プラモに照りを! コクを! そんな気分にさせてくれるラッカー塗料の魅力に、いま夢中なのでした。おしまい。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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