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エヴァ造形の原点「公式作画参考用模型」には模型の面白さが詰まっていた!

 時に、西暦2025年。『新世紀エヴァンゲリオン』30周年の今こそ、注目されるべき模型があります。
 「公式作画参考用模型 エヴァンゲリオン初号機 頭部モデル」は1995年放映当時、初号機の複雑な形状を作画スタッフへ正確に共有するため、庵野秀明監督の発意で制作された立体資料をそのままガレージキット化したもの。

 原型はメカ造形で定評のあった吉山治樹氏が担当し、製作費は監督のポケットマネーで賄われたそうです。ガレージキットというのは少量生産のポリウレタンレジン製模型で、組み立てには一定の技術を必要とします。しかし本アイテムは本品はパーツ構成が極めて単純で、最低限の道具で組める「ビギナーにうってつけ」の存在。しかも現在もEVANGELION STORE オンラインで注文可能です。

 まず一体をセル画の質感を意識して塗装しました。光沢表現を与えるとハイライトが曲面に追従し、劇中イメージさながらの艶めきです。仕上がった頭部は「僕のイメージする初号機」そのもので、うっとりします。
 完成の余韻もつかの間、このキットでやりたいことが、まだあるんです。

 庵野秀明展の資料によれば、このモデルは無塗装の状態が最も形状を把握しやすかったため、アニメーターたちはほとんど塗装しなかったそうです。それに倣い、追加購入したもうひとつはスミ入れ塗料を流し込むだけで仕上げてみました。
 みごとな形状がより強調され、造形クオリティの真価が発揮されます。これこそアニメーターたちが見ていた初号機の姿。原作の好きなカットと見比べて「なるほど、これを見ながら描いたのか」と実感できます。

 僕の見た初号機とアニメーターが見た初号機。どちらも「ホンモノ」の初号機です。さらに本キットには「新劇場版」を再現するための新規ツノパーツも同梱され、同一造形の中に流れた時間すらもパッケージされています。ぜひともこの模型のなかに、“あなたの好きな初号機”の姿を見つけてください。

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