何だかかっこいいプラモデルだな、という感じでマシーネンには憧れがある。1/35スケールのものは「簡単そうだな」と思い、作ったこともある。ただ、1/20スケールは作ったことがない。プラモ屋に飾られている重厚感のある完成品を見たりして、勝手に敷居の高い存在だと思い込んでいたからだ。
いつだったか勢いで買った1/20ラクーンの箱を先日、試しに開けたら、思ったよりもパーツが少ない。それに、つるんとしたボディパーツが綺麗。
思い切って組み立ててみると、両サイドのパーツを垂直に立てて、前後のボディパーツで挟むというボディを作る工程が最高に面白い。自分で木製の棚を組み立てたときのような、リアルな組み立て感がある。面白さに気を良くしたせいか、腕や脚の合わせ目を消すことにもチャレンジした。消えた部分は、撫でるとつるつるしていて、何だかプラモデルを作るのがうまい人になった気分。
組み立て終わると、小さいはずなのに組んでいるときよりも大きく感じる。1/20スケールにもなると、コクピットから顔を出す人間の存在感もはっきりしてくるせいか、「自分よりも頭1つか2つくらい大きいパワードスーツなんだな」とイメージが湧くからだろう。ビルを見上げたときに感じる巨大さと違って、自分よりも背の高い人を見たときに「大きいな」と思う感覚に近い。
初めて作った1/20のマシーネンは「なんだ、できるじゃん」の連続だった。組み立てることもそうだし、合わせ目消しなどの作業もそう。どれも、難しそう、大変そうと思っていたことだった。
「怖いからやったことがない」と「やってみたらとりあえずできた」というのはずいぶん違うようで、この後すぐにもう1個マシーネンを買ってきてしまった。ラクーンは今はちょっと手に入りづらいけど、それ以外のマシーネンにもいろいろな「できるじゃん」が待っていると思う。
1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。