

――温度による変化はなく、研磨石の粒子は壊れない。
なんかマンガみたいなセリフが書かれていますが、その性能は確かです。インフィニモデルといえば、艦船模型のディテールアップパーツを得意とするメーカーで、戦艦大和のマストの結束部分などで、かなりはやくから3Dプリンター製パーツを取り入れた意欲的なメーカーです。

精密なものを作るところから発展したのか、インフィニモデルは工具も開発していて、スジ彫り用のタガネも作っています。ほかにも塗装台や細切りマスキングテープなどもあります。そうしたところから出てきたのが板ヤスリ。

いわゆるスティックタイプの製品よりは大きく、かといって一般的な板タイプよりは小さいといった、まさにちょうどいいサイズを求める人のための設計。

板部分はソフト的ではありますが、それなりにコシもあり、ハードタイプのようにエッジも攻められる設計になっています。力をかけてもあまり曲がらない。

曲面に追従するのがこのヤスリのいいところ。丸い面についたゲートやパーティングラインを、丸みを損なわずに削ることができます。

端も使えるので、リボンのパーティングラインも根元までラクラク。800番ならキズも目立たないので、まさに求めていた番手です。

こういう微ハードというか、ミディアムレア的な硬さのヤスリがあると、ワガママな場所の整形にすごく役立ちます。合わせ目は消したいけど凸モールドが消えちゃうと困るしさらに曲面ダヨ……、というときに、このヤスリなら面の丸さに追従しつつ凸モールドも削りすぎないように端を使ってパーツを綺麗に整形できます。

ちょっとだけ大きいサイズのおかげで、広い部分の合わせ目消しもスピーディ。ガンガン使うと表面は汚れていきますが、削り味は変わりません。結構長持ちです。

現在たくさんの製品が発売されている板ヤスリは、挟んであるプレートの硬軟でずいぶん性質が変わります。カチカチのハードは面をしっかりさせる力が頼りになるし、ソフトはその追従力が曲面の整形に力を発揮します。また持ちやすいサイズというのもあって……。多くのパラメーターのなかから、自分の好みに合致する板ヤスリを探すのは結構大変……。今回のインフィニヤスリ(勝手に命名)は、いい感じの硬さ(やわらかさ)とサイズで、自分の好みにバッチリでした。4枚入りで長持ちなので、かなり使っていけます(半年使って、1枚まだ未使用なのだ)。みなさまもインフィニヤスリを試してみてくださいね。