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プラモデルに大事なのは「台座」なんだぜ、ということを教えてくれるサンドランドの戦車模型

 サンドランドに出てきた戦車のプラモデルを組むぞ!と意気込んで説明書を開いてビビったねオレは。初手が台座ですよ。履帯(キャタピラ)の轍がついたサンドベージュの板はわかる。その下の黒いのは何に使うんだ?と思ったら2枚重ねにして厚みを出し、戦車を1段……いや2段高いところにディスプレイするというおもてなし。そう、模型を飾るところは高ければ高いほどいいのだ。

 台座前面にくっつくタイトルロゴのプレートパーツがこちら。鳥山明先生の書き文字が立体になってプラスチックのパーツとなりこちらをじっと見ている!なんということでしょう。うれしすぎる。でも完成見本だと水色のロゴに黒フチなんだよな。水色のところはどうするの? 塗るの? それとも水色のパーツが用意されててそれがビタッとハマるバンダイスピリッツお得意の方法で解決するの?

 うほほほほ、シールですよ。厚みのある透明なプラスチックのシール裏面に文字の水色を印刷し、さらにその上から透け止めの金属を蒸着した超贅沢仕様で光沢感と透明シートならではの奥行き感を演出。しかも台紙から剥がしやすいようにシールの中心線に切れ目が入っています。カットラインはパーフェクトで、黒いフチの内側にストンと落とすように貼れば位置もバチバチに決まります。貼るときは先の尖ったピンセットを用意するといいぞ!

 台座の厚みと舞い上がる土埃のエフェクトパーツ。そして「SAND LAND」の文字には半ツヤ黒と光沢&奥行き感のある水色のコントラスト。台座だけでこんなに盛り上がっちゃうプラモデル、そうそう見られるもんじゃありません。こうなりゃ当然本体も最高の組み立て体験が待っているはず。そんじゃ続きはまた!

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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