最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

部屋中に溢れた自分の中だけにある「プラモデルを作るマインド」の話。

 僕は作った模型を部屋のいろんなところに並べている。塗ったものも、塗ってないものも。塗ってないものの方が断然多いのだけれど、これも数が揃ってくると塊で存在感を発揮してみんなカッコよく見えてくる。そんな経験をしていると、塗らないってのも僕の中で普通の選択肢になる。単色のプラモもカラフルなプラモも、僕の中では同じく魅力的なのだ!

▲本棚のちょっとした場所にぴったりなポチタ。買ってよかったプラモ。俺の本棚ですみっコぐらし

 以前キャラクターモデルをメインで楽しんでいる友人に「戦車とか飛行機のプラモ、興味はあるけど俺に作れるかな〜?」と聞かれた。そこで僕は不思議に思った。その友人は接着剤を使用するハセガワのマクロスキットもフル塗装しているようなアニキだ。その人がそう思うなんて意外すぎてたまげたのだ。そこで僕は「もしかして『作る=色塗って完成させる』になってないですか?」って返答してみた。まさにそれだったのだ。だから僕は友人に、この記事にもあるような写真を見せてみた。

▲今お気に入りの模型を置くスペース。最近また車が作りたくなってきたので、色々追加した。塗っているもの、塗っていないもの、それぞれが愛おしい

 僕は塗るものは塗るけれど、塗らないで組んだものも本当に好き。形にできただけでプラモ自体を100パーセント楽しめたと思うし、色なんて塗れたらまさに戸愚呂弟状態! 僕の中になる楽しさ指数の向こう側、バッケンレコードが普通になってしまったら、色々たいへんなお気持ちになってしまうと思う。

▲それぞれ違う楽しみ方をしている模型。奥のファントムはお尻の金属部分だけ塗って遊んでいる。8輪装甲車は組んだだけでスーパーすぎるので、そのまま。象は筆塗りを楽しんだ。バイクは完全オリジナル塗装。どれもお気に入り

 食事もお湯を入れればできるカップ麺を食べたい時、レンジでチンのチャーハン(今のはうますぎてやばいですよね。毎日食べたい!)に癒されたい時、カフェでゆったりとちょっと良いコーヒーやデザートを味わいたい時などいろいろあると思う。僕はプラモに対してもそうだ。特に現代のプラモは、元の完成度がどれも高いので、僕たちのマインドを乗せやすい。物が良くなっているから、僕たちのマインドを一歩前進させれば、さらにあなただけの模型の楽しみ方が待っているのだ!! 本当に幸せな時代なんだぜ。

 

▲同じイギリスの車両。同じように塗ろうかな〜? それともあえて右の車両は「プラモデルのままの姿」で一緒に飾ろうかな〜〜。そんな風に自分の部屋でどう飾ろうか考えることも僕は楽しんでいる
▲観葉植物を植えている壺の隣に置いたら、めちゃくちゃいい感じだった。これは塗ったからこそ見えた景色。作っても楽しかったし、展示しても楽しい気分にさせてくれたお気に入りプラモ

 「プラモデルを作る」という言葉の中にもたくさんの階層があるのは確かだ。しかしいつしかそれは僕たちを縛りつけてしまったのかもしれない。気軽に、楽しいという言葉を嫌う人もいるだろう。それはそれで全然良い。「僕自身、今の自分の全てをぶつけてやるぜ!!」って模型を作る時もある。かつては「切る・貼る(もしくはパーツ同士を合わせる)」だけして生まれた形……その姿を見ずして自分の理想を追いかけていた時もあった。ただ、それだけだと「もっといろんなプラモに触ってみたい」という感情からどんどん遠ざかってしまい、追いかけるだけでプラモとの距離が一向に縮まらなかったのだ。
 僕は今のマインドに変えてから、以前より格段にプラモとの距離が縮まっていると思う。そしてとてもプラモが楽しいのだ。おしまい。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

関連記事