

僕は作った模型を部屋のいろんなところに並べている。塗ったものも、塗ってないものも。塗ってないものの方が断然多いのだけれど、これも数が揃ってくると塊で存在感を発揮してみんなカッコよく見えてくる。そんな経験をしていると、塗らないってのも僕の中で普通の選択肢になる。単色のプラモもカラフルなプラモも、僕の中では同じく魅力的なのだ!

以前キャラクターモデルをメインで楽しんでいる友人に「戦車とか飛行機のプラモ、興味はあるけど俺に作れるかな〜?」と聞かれた。そこで僕は不思議に思った。その友人は接着剤を使用するハセガワのマクロスキットもフル塗装しているようなアニキだ。その人がそう思うなんて意外すぎてたまげたのだ。そこで僕は「もしかして『作る=色塗って完成させる』になってないですか?」って返答してみた。まさにそれだったのだ。だから僕は友人に、この記事にもあるような写真を見せてみた。

僕は塗るものは塗るけれど、塗らないで組んだものも本当に好き。形にできただけでプラモ自体を100パーセント楽しめたと思うし、色なんて塗れたらまさに戸愚呂弟状態! 僕の中になる楽しさ指数の向こう側、バッケンレコードが普通になってしまったら、色々たいへんなお気持ちになってしまうと思う。

食事もお湯を入れればできるカップ麺を食べたい時、レンジでチンのチャーハン(今のはうますぎてやばいですよね。毎日食べたい!)に癒されたい時、カフェでゆったりとちょっと良いコーヒーやデザートを味わいたい時などいろいろあると思う。僕はプラモに対してもそうだ。特に現代のプラモは、元の完成度がどれも高いので、僕たちのマインドを乗せやすい。物が良くなっているから、僕たちのマインドを一歩前進させれば、さらにあなただけの模型の楽しみ方が待っているのだ!! 本当に幸せな時代なんだぜ。


「プラモデルを作る」という言葉の中にもたくさんの階層があるのは確かだ。しかしいつしかそれは僕たちを縛りつけてしまったのかもしれない。気軽に、楽しいという言葉を嫌う人もいるだろう。それはそれで全然良い。「僕自身、今の自分の全てをぶつけてやるぜ!!」って模型を作る時もある。かつては「切る・貼る(もしくはパーツ同士を合わせる)」だけして生まれた形……その姿を見ずして自分の理想を追いかけていた時もあった。ただ、それだけだと「もっといろんなプラモに触ってみたい」という感情からどんどん遠ざかってしまい、追いかけるだけでプラモとの距離が一向に縮まらなかったのだ。
僕は今のマインドに変えてから、以前より格段にプラモとの距離が縮まっていると思う。そしてとてもプラモが楽しいのだ。おしまい。