最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

プラモデルをプレゼントしに行ったら、もっと大きなプレゼントをもらった話/「PLAMAX 1/24スケール ストライクドッグ」

▲マックスファクトリーのストライクドッグを持って帰郷
マックスファクトリー(Max Factory)
¥8,980 (2026/06/16 19:09時点 | Amazon調べ)

 久しぶりに故郷に帰った。お土産に「PLAMAX 1/24スケール ストライクドッグ」を持って。僕がマックスファクトリーに所属していた時に、仲間と企画を立ち上げた思い出のプラモなのだ(説明書内のインタビュー記事の執筆をしているので読んでください)。そしてこのプラモを1番届けたかった人が故郷にいる。僕の兄である。

▲ホビージャパンの別冊で僕が一番好きな本がこの「装甲騎兵ボトムズ パーフェクト3Dブック」である。少年時代に兄と一緒に穴が開くまで読んだ

 僕の兄は実家の酒屋を継ぎながら、趣味のプラモや登山、スケボーなんかも楽しんでいるアクティブな人だ。8歳も離れているから喧嘩もしたことがない。手先がとっても器用で、僕によくプラモデルを教えてくれたのだ。そしていつも二人が夢中になっていたもののひとつが「装甲騎兵ボトムズ」。ホビージャパンの最高の別冊「装甲騎兵ボトムズ パーフェクト3Dブック」を見ながら、俺たちもこんなふうに作りてーな! ってよく言っていた。

 そんな最低野郎なアニキであり兄、俺にとっては今でも憧れのパーフェクトソルジャーにストライクドッグを届けたってわけだ。送ればよかったかもしれないけど、味気ないし、プラモを見ながら久しぶりにゆっくり話したいと思った。

▲表紙レイアウトも最高。僕はホビージャパンの面接の時に「うちの一番好きな本は何?」と聞かれて、本書の名を即答したほど 。その甲斐あって(?)、就職できた。この本を教えてくれた兄に感謝なのだ

 プラモデルって装置は本当にすごい。ストライクドッグのキットを見ながら、あーだーこーだー話していると、次々と兄が最近楽しんだプラモが出てくる出てくる。口数が少なくて、あまり自分のことを語らない人なので「え? こんなの作ってたの??」ってものばかり。プラモを届けた僕の方が、プラモを楽しんでいる兄の姿を見せてもらえるというビッグプレゼントをもらってしまった。

▲「ATってさ、塗らなくてもヤスリ傷が演出になるじゃん。だからいつも手元に置いてるんよ」と仙人みたいなことを言う兄。強い
▲ガンダムマーカーだけで塗ったスネークアイ。「色が乗らないから、無理やり指で擦り付けてるの。指って筆じゃん」。さすがゴリラフミテシの兄

 「「プラモの完成」って人それぞれだよって、最近すげーわかるようになってきた」。そんな言葉が兄から発せられたとき、ドキッとした。「ここだけ直したい! って思ってプラ板とか足した姿って、世界中で自分が一番かっこいいと思ってるよね。だからその姿の状態で飾っていても俺には完成なの。限られた時間の中で、俺が満足できる要素がプラモにはたくさん秘められている。だからプラモって楽しいんだよね〜」。

 自分の一番身近なところにプラモを自分のスタイルで楽しんでいる人がいる。本当に素敵な夜だった。

▲たくさんのお酒に囲まれた空間で、兄と模型トークを炸裂させてきた。短い時間だったけど、俺の起源が再確認できた。またお店では角打ちもやっているので、ぜひ遊びにきてね
▲兄がセレクトしている自然派ワインも美味しいのでぜひ! ワインが分からなくても気軽に店主が教えてくれます

 話をしながら兄がセレクトしているお酒を見る。お酒には兄の手書きで色々コメントが書いてあるのだ。「お客様に楽しんで欲しいからね〜。楽しんでもらえたら俺も楽しい。それってプラモと一緒だよね」。兄の仕事のスタイルの中にもプラモが息づいている。プラモアニキがお勧めするお酒は、きっとプラモ好きにも刺さることだろう。

 俺たちが大好きな「ボトムズ」のプラモを届けに行ったら、もっと大きなプレゼントをもらって帰ってくることができた。プラモがまた僕たち兄弟の絆をより深めてくれたと思う。

古川クラ酒店/福島の日本酒と、世界各地の自然派ワインをセレクトしています。不定期で角打ちをやっています(スケジュールはインスタのストリーズなどで発信しています)。店主は模型、登山、農作業、サッカーなどが大好き。ぜひ一緒にお話ししながらお酒を楽しんでください。
 住所/福島県いわき市植田町中央1−1−15
 インスタ/@souto_antiqua

マックスファクトリー(Max Factory)
¥8,980 (2026/06/16 19:09時点 | Amazon調べ)
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

関連記事