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マックスファクトリーの夢の成就でもあり、ボトムズファンの夢の成就。究極のボトムズプラモ「PLAMAX ストライクドッグ」

 この「PLAMAX ストライクドッグ」が背負った物語は重層的で知れば知るほど面白い。時を超えて、良い造形、情熱を持った人々が関わってきた……。泣かせるプラモデル。しかし単純に1/24スケールのストライクドッグとしても良すぎるアイテムなのです。この記事を読んだあなたにはぜひともで組んでもらいたいプラモデルです。

 1993年、マックスファクトリーが発売したソフトビニール製のストライクドッグ。そのキットをベースに、現在のマックスファクトリースタッフの手によって30年の時を経て、ついにプラモデルとして再臨。しかもその完成度は、想像を遥かに超えるものでした。

 本キットは接着剤不要のスナップフィット式。1/24スケールというビッグサイズでありながら、組みやすく、ボリュームも抜群です。ギルガメス文字のデカールも付属しており、数字部分は他のボトムズキットにも流用可能。懐かしさと利便性を兼ね備えています。

 特筆すべきは頭部周りの造形。ノの字型のおでこ、カメラ根元のくびれ、鋭くえぐれたラインが、丸みの中にシャープさを生み、光のコントラストで顔面の迫力を引き出しています。左右のアンテナがブレードのような形状なのも、当時のアレンジを感じさせる見どころです。

 クリアーパーツはレンズのキレイさが引き立つ形状(とくに下のカメラ部分の丸みに注目)、左右のセンサー的な部分は裏側にディテールが彫ってあり反射板のように効いてきます。

 胴体側面の台部分が少し動くことで、腕全体の可動がより幅広くなります。左手のクローを振り回すポーズがより力強くなります。ソフトビニール時には想像もつかなかった可動の入り方、ナイスポイントです。

 左右のパネルを止めるピンながら、ボルトのようなディテールとしても機能するように、ナナメの出っ張りが与えられた部分。そして装甲の厚みを想起させるような外パネル側の段差。ソフトビニール時代のディテールを取り込みつつ、コクピットを内包するため薄く仕上げた外板。このパーツを組んでいる他だけで、ああ新時代、時代を超えた情熱……! と勝手に昂ってくるのでした。

 胴体側面パネルでふと気づいたのが、じつはソフトビニール製キット時代から、ディテールがガラッと変わっています。説明書の開発ノートでも胴体側面にはN字のパネルラインがありましたが、ここが現代のボトムズプラモに合わせて変化しているんです。

 先日の静岡ホビーショー会場で、胴体側面パネルについて開発担当者にあらためて伺ったところ、マックスファクトリー社長・MAX渡辺氏が「ここは当時から(ディテールを)攻めすぎた」ということで今回の開発当初から変更が決定。逆に社長の「肩のアーマーのフチにスコープドッグのような帯をつけたい」、という要望には若手が「いや、ここはソフトビニール時代と同じでいきましょう」と逆に残す方向にし、「ラビドリーでは帯をつけます、だから社長のようにしたい人はあとから交換できるようにしましょう」と逆提案。側面のパネルも、肩の帯も、ストライクドッグとラビドリードッグの関係性を見ると、ちょうど良い交換になっていますね。

 バックパックも迫力のパーツ数。ボール部分はぐりぐり動き、ディテールも盛りだくさん……。

 バックパックは背中に直接取り付けるのですが、今回ストライクドッグ側に差し替え式で取りつけるフックのパーツを追加しています。バックパックはカスタマイズポイントなので、あなただけのバトリングストライクドッグ陸戦カスタムを作る……なんて夢も広がります。

 あぁついに夢のストライクドッグが立ち上がる……! 1/24スケールのストライクドッグ、大きくて迫力があって……! あのころ作りたかった究極のストライクドッグをプラモデルで作れる喜び。マックスファクトリーの夢の成就でもあり、ボトムズファンの夢の成就でもあるんです。ぜひあなたも1/24スケールのストライクドッグを楽しんでくださいね。それでは。

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けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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