週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は車模型界の超人気者「フォルクスワーゲン ビートル」から、タミヤの「フォルクスワーゲン 1300 ビートル 1966年型」をご紹介します。このプラモは、外見の可愛さだけじゃなくて、内側にあるエンジンのかっこよさも楽しめる、1度で2度美味しいプラモです。
エンジンがあると作るのが大変そう、って思われるかもしれませんが、このプラモは問題なしです。まず、メカっぽいパーツのほとんどが黒い成型色のランナー(プラモのパーツが繋がっている枠のこと)1枚に収まっています。ひとつのパートを組むのに複数のランナーを行ったり来たりすることがないので、パーツも見つけやすくスムーズに組み立てられます。さらに、細かなパーツ分割は無く、誰もに優しい大きめのパーツで構成されているのもグッドなのです。
そんな感じで15分もあればビートルのエンジンが完成しちゃいます! 色も黒なのでメカな雰囲気を組み立てるだけで味わえますね〜〜。少ないパーツ数で、これだけ満足感ある塊が作れちゃう。楽しいですよ!
内側のかっこよさはインテリアにもあります。ドアの内側のパーツがまた泣けるんですね〜〜。自然と塗ってみたくなるディテールをしています。
タミヤの宣材写真ではキットの成型色の白に近いカラーリングも提案。組むだけでもこの雰囲気に近くはなるので、塗れないって人もぜひ組むのを楽しんで! プラモは組むだけでも立派な楽しみとして成立するよ!!!(出典/田宮模型全仕事[増補版]2 カー・モーターサイクルモデルズ)
内側を作るけど、その内容は低カロリーでペロリと楽しめてしまう、まさに現代版コンビニスイーツのような魅力と、外観のビートルのエレガントさの両方を楽しめるタミヤのビートル。永遠の定番キットとして多くの人に楽しんで欲しいプラモです。今回は3連休ですもんね! ぜひこの週末に思いっきりビートルとプラモドライブしてください。僕もいってきます〜(缶スプレー買ってこよう!)。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)