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筆塗り名人のチッピングを真似したら最高にご機嫌になった話。「清水 圭 飛行機模型筆塗り塗装テクニック:SIMSONIC DESTRUCTION」

▲後ろの飛行機のチッピング(塗料が剥がれた傷)、タミヤエナメルのダークグレイだけでやってるんですってよ!! やばいです!! かっけ〜〜〜

 筆塗りするたびに読んでいる最高の1冊「清水 圭 飛行機模型筆塗り塗装テクニック:SIMSONIC DESTRUCTION」。ぜひ買いましょう!! マジで筆塗りが楽しくなる本です。そんな本書の中に、筆塗りではない最高のテクニックが載っています。今からでもすぐ真似できるので、やりましょう。準備するのは多くのお店で売っている定番塗料「タミヤエナメル XF-24 ダークグレイ」と「スポンジヤスリ」です。

▲プラモがとっても作りたくなる本です! マストバイですよ!!
▲これだけで超かっこいい細かな傷が表現できちゃうの!?

 プラモのダメージ表現で細かな傷や塗料が剥げた傷を施す「チッピング」という塗り方があります。ランダムに細かな傷が描けるとすごく模型が勇ましくなるんですね。

 傷を描くのにとっても便利なのが「スポンジ」を活用すること。スポンジの細かい目に塗料を染み込ませて、模型にポンポンとスタンプすると、あら不思議とばかりに超かっこいい傷が描けるのです。
 しかし! この傷の色が結構悩みどころ。銀とかセレクトするとギラギラしちゃうし、黒だと沈む……茶色だとサビになっちゃう……と本当にセレクトが難しいのです。「清水 圭 飛行機模型筆塗り塗装テクニック:SIMSONIC DESTRUCTION」に掲載されているコルセアは、青・白・黒・どの場所にも超かっこいい色でチッピングが決まっていました。記事を見ると「タミヤエナメル ダークグレイ」を使用って書いてあります。この色だけで、ここまで決まるのか! その後に掲載されている緑の零戦にもダークグレイを使用していたので、もう何にでも似合うんだね! と解釈。そして早速真似してみるのでした。

▲スポンジヤスリの側面を利用して、スポンジチッピング。これはなかなかに新鮮

 本の中でもうひとつ興味を持ったのがスポンジヤスリを活用して、チッピングをすると言うこと。ヤスリ面を使うのではなく、側面のスポンジ部分を使うのです。スポンジヤスリは表面がヤスリとなっているので、独特のハリと硬さがあります。この質感が、狙ったところにスタンプしやすいようです。またスポンジヤスリに使われているスポンジの目の細かさも、スポンジチッピングに適しています。

▲ダークグレイをスポンジヤスリの側面に含ませてスタンプ! 確かにスポンジヤスリのちょうど良いハリ感で、チッピングしやすい
▲色、めっちゃ絶妙です! どこでも手に入りやすい塗料なのが良いですね
▲暗く沈まないので、傷としての主張がしっかりと演出できて、模型にメリハリがすごく出ます!

 本書では「チッピングの定番色でもある銀は光の反射する角度によっては、光が無いと暗く沈んで目立たなくなることがある」と書かれていました。実際にダークグレイを塗って見て、その意味がわかりました。どの角度から見てもしっかりと傷の色として主張し、しかもなんか金属色のように見えるんですよね。

 タミヤエナメルのダークグレイは手に入りやすく、チッピングの用途で1本買えば、使用する量も少量なので長期間使えます。とてもかっこいい傷色をゲットできますので、ぜひ「ダークグレイ&スポンジ」と「清水 圭 飛行機模型筆塗り塗装テクニック:SIMSONIC DESTRUCTION」を購入して楽しんでください!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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