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プラモデルにおける「ガイドのない塗り分け」/ロスマンズカラーを走り切れ!

 はー困った。ラリー仕様のポルシェ911RC RSを組んでいたら、ボディの上は白、腰に走る赤白金のラインより下はロスマンズブルー。デカールが入ってれば貼るだけですが、ロスマンズブルーは自分で塗り分けてちょ、という指示だ。あとから知ったんだけど、ボディの塗り分け用マスキングシートが入った特別仕様も売られているらしいのでそっちを買えば今回の記事は関係ないです。しかしレーシングカーや飛行機模型では「デカール入ってるけどその上と下(あるいは右と左)は自分で塗り分けてね!」というプラモは結構多い。どうするか。

 プラモデルがうまい友人に攻略法を聞いたのでやっていきます。まずデカールをコピーします。1枚だけだと失敗したときに悲しいし、1枚10円だから2〜3枚コピーしておきましょう。

 塗り分けラインの上に貼るデカールのコピーを極太マスキングテープの上にスティックのりで貼ります。スティックのりはとりあえず固定できればOK。ガッチリ貼らなくていいので、サーッとのりを塗ってマスキングテープの上でコピーしたデカールが動かなければ問題ありません。

 デカールのちょい内側をデザインナイフでカーっと切ります。塗り分けラインがデカールの中に収まっていればいい(塗り分けラインに1mmくらい上下にズレていてもその上からデカールを貼ればいいので……)。

 コピー用紙を剥がしたら自作のマスキングシートをフェンダーの前とかドアノブの高さを基準にして丁寧に貼ります。このとき「左右を厳密に対称にしないとヤバい」と思うかもしれませんが、人間はクルマの左右を同時に見ることができません。大幅にズレていなければ、目見当でだいたい左右対称になってりゃ大丈夫です。

 

 ロスマンズブルーを塗って、マスキングを剥がしました。塗り分けラインがだいぶバビバビに暴れましたが、この上からデカールを貼るので大丈夫です。大丈夫です、しか言ってないなさっきから。でも大丈夫の精神が超大事で、途中経過より結果が超大事。ちなみにロスマンズブルーはバルケッタの塗料がツヤも色味もドンピシャで最高です。いい時代だな〜。

 塗り分けラインの上にデカールを貼ったら、ハイかっこいい!デカールが透けないのが大前提ですけど、とりあえずデカールを境に色が切り替わるときはデカールをコピーしてマスキングシートを自作するとええぞ、という話でした。みなさんも、DO IT!

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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