プラモデルの世界には、塗装で表現するのが難しい注意書きやスポンサーロゴ、部隊マークを貼るだけで表現できる「水転写デカール」というものがあります。これはまさに魔法のようなもの。肉眼では読めないような細かな文字・鮮やかなロゴが、デカール台紙というものにびっしりと印刷されています。
この台紙から自分が使いたいものをハサミやデザインナイフで適宜カット。一旦水につけて、数分放置すると「台紙から極薄のシールのような状態」でマーキングが浮き上がってきます。それを台紙からスライドさせて模型に貼るのです。するとそこには、新しい色と情報量が追加され、見違えるようにカッコ良くなります。
全塗装したいけどできない! って人はぜひこの水転写デカールを使ってみてください。BANDAI SPIRITSのオフィシャルのデカール、他メーカーからガンプラに似合いそうな「注意書き」(熱い!とか危険!! なんかのスイッチ!!! なんかめっちゃ長いかっこいい英文とか)がたくさんプリントされたものが販売されています。
また別売りデカールの良いところは、「特別なマーキング以外はかなりの注意書きがプリントされている」ことにあります。つまり、小さな注意書きを一回貼りミスっても、また台紙から切り離してリトライできるのです。ある程度慣れてきても、数回はクシャってなったり、ペロンと裏返ったり、いつの間にかTシャツにCAUTIONが付いていて、自分が間も無くVer.Kaになっていることもあります。先輩たちはみんなやらかしてきているのです。
塗料を数本買ってくる価格で1枚買えます。まずはどんなモビルスーツにも無難に似合う「グレー」、赤や青、緑といったモビルスーツによくある色に似合う「白」なんかの注意書きデカールがオススメです(同じデザインで異なる色がプリントされたマーキングが販売されています)。
nippperにはデカールを貼るためのコツを紹介している記事がたくさんあります。それは、デカールって貼るだけで本当にプラモが魅力的になるからです。なんだか難しそうと思って避けていたら、ずっとそのまま。さぁ、下のリンク記事を読んで、俺たちとデカール貼りを思いっきり楽しんでいこうぜ!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)