タミヤの缶スプレーは自社の模型との歴史でもあります。全てではないですが、ちょっと個性的な色を纏ったモチーフのプラモが発売される時は、同時にタミヤが調色してくれたスペシャルな缶スプレーが発売されます。今回ご紹介する「コバルトグリーン」も「タミヤ 1/12 ビッグスケールシリーズ No.56 ポルシェ 934 ヴァイラント」の指定色となっている、スペシャルカラーです。でかいボディを一気にこの缶スプレーで塗り上げようぜ! っていうメッセージですね。
コバルトと言ったら「ブルー」!! 脊髄反射で言っちゃいます。それは、コバルトブルーをベースに僕がガンダムの青を塗ってきたから。だから僕は「コバルトグリーン」という響きに違和感しか感じなくて、「そんな色あるんだ!」という発見と興味が湧いたのでした。色彩規格では“明るい緑”として定義されている色なんだそうです。白い成型色の上から直接塗ってみます。
塗ってみると、「この色を、エアブラシ塗装でしっかりと発色させるのは大変でしょ!?」ってくらいの中間色で明るい緑がビシッと発色します。そして塗りっぱなしでもびっくりするくらい美しい光沢感も出ます。僕の大好きなコーラルブルーの系統に近い色だったので、即僕の缶スプレーレギュラー入りが確定しました。タミヤの缶スプレーには、こう言った面白い色がたくさんありますので、ぜひ模型店に行ったらタミヤスプレーの棚も覗いてくださいね。きっとあなたのハートをキャッチする色があると思います。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)