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とっても気軽にプラモドライブに行ける「タミヤ ユーノス ロードスター」は作る楽しさフルオープン。

▲この形になるまで約40分。抜群の組みやすさで、日本を代表するスポーツカーを堪能できます

 タミヤの車模型の中でも長年愛されている「1/24 スポーツカーシリーズNo.85 ユーノス ロードスター」。1989年9月に発売されたキットですが、古さを感じさせない魅力と組みやすさがあります。価格がお求めやすいのも良いですね!

▲柔らかい曲線と張りのある曲面の美しさ! 綺麗なパーツがゴロンと入っている楽しさ味わえる車模型です

 ユーノス・ロードスター。この初代ロードスターは、コンパクトなオープン2シーターの市場が冷え切っていた1989年に登場し、多くの車好きの注目を集め瞬く間に人気車種となります。日本国外では「MX-5」や「MIATA(ミアータ)」という名前で販売され、日本ではマツダの別ブランド「ユーノス」から販売されたことで「ユーノス・ロードスター」と呼ばれています。

▲キットはエンジンレスで、シャシーにはセンタートンネルやエンジン裏のモールドがくっきりと彫刻されています。これによってパーツ分割も最小限となっています
▲ステアリングも切れるので、足回りは精密。本キットの7割近くのパーツ数を占めます。ここが組み上がると、ほぼ完成というくらいです。この後の工程は大きなパーツを合わせていくだけです
▲キットはオープントップの他にハードトップを選択できます。ハードトップは後部の窓を表現するためにクリアーパーツとなっています

 ボディはパーティングライン(金型と金型が合わさった箇所にできるプラのはみ出し。たい焼きの羽のようなもの)がちょっとだけ目立ちますが、アウトラインは美しいの一言。このパーツだけ見ていても楽しいです。またキットはエンジンが無い分、細かな組み立てがないので、サクサクと形になっていきます。シャシーや足回り、インテリアが黒成型のパーツで入っているので、成型色を活かして仕上げることもできるのが最高です。

▲ボディとシート&シャーシは簡単に取り外しが出来るので、それぞれ別々に塗装ができて快適です
▲オープンにすると内部がしっかりと見えちゃいます。ですので各部のディテールもしっかりしています
▲ソフトトップ(幌)のパーツが後載せできるのは本当に最高! 全てのパーツを組み込んで、最後の締めの儀式って感じでパーツをセットしましょう。接着しなくてもいい感じにフィットしますよ

 美しいアウトラインのスポーツカーを、少ないパーツ数でストレス無く楽しく作って欲しいという「Fun to Build」な精神が詰まっている「タミヤ 1/24 ユーノスロードスター」。発売からかなり時間が経った今でも多くの人に愛されている理由が、実際に作ってみて分かりました。

 実は僕は車模型を作るようになってから、初めて完成した国産車が「タミヤ 1/24 マツダ ロードスター」(2015年12月に発売)でした。あの時感じた作る楽しさの源流が、ここにあったのかと今回「ユーノスロードスター」を作って感じることができました。そんな風に系譜を楽しんで、それぞれの車の形やキットの特徴などを楽しむのもプラモの楽しさですね。

 夏のオープンは厳しいですが、一足早く秋を思いながら、ユーノス ロードスターで素敵なドライブ気分を味わいましょう!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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