最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

禰豆子を人間の姿に戻す話/プラモデルを組む使命感、あるいは好奇心。

 いつもは「むっ」「む?」「むー!」としか喋らない禰豆子ちゃん。鬼の力を抑えつける象徴として竹筒を咥えているため、意味のある言葉を発することができません。たとえお喋りが出来ない相手でも、ニッパーを手に取り寄り添えば訴えかける何かに気づけるはず。プラモデルは会話の無いコミュニケーションなのです。

 髪の橙色は塗装済み。バラバラの状態で袋詰めされているのでどれがどのパーツかわからなくなるかも。でも大丈夫。パーツには数字が刻印されているのでよく確認してみよう。もしくは立体パズルのようにパーツを付けては外しを繰り返せば、いずれ形になるはず!

 髪のパーツは生え際から分割されているので組み立て後は髪の流れが自然に見えます。パーツの分割位置がわからなくなる工夫が素晴らしい。

 絶妙な困り顔を誰でも手に入れることができます。表情はあらかじめ印刷されており特徴的な瞳もバッチリ再現しています。

 プラモデルといえど。女の子に竹筒を咥えさせる行為には罪悪感が湧いてきます。そこにちゃんと唇が造形された顔があるというだけで少し緊張します。人の形をしているからこそ抱く感情。これが人型のロボットだとただの装備で済むかもしれないし、頬に四角い溝が彫ってあって、そこに竹筒のパーツを差し込む構造だったら何も感じなかったかもしれません。

 初めて美少女プラモデルというジャンルに触れたときに感じた気恥ずかしさを思い出しました。胸の膨らみが彫刻された上半身をニッパーで切り出したとき、下着と腰回りの関節を組み合わせたとき、ドキドキしたあの不思議な感覚は、ひとたび体験すればすっかり慣れてしまい、次はありませんでした。

▲よかったね、禰豆子。

 しかし今回抱いた感情はそれらとは少し異なります。ちょうどアニメの『刀鍛冶の里編』を見終わったタイミングだったことも相まって、竹筒で口を塞ぐ事への抵抗は強い。でも見慣れたこの姿が好きであることも変わりません。おそらくこの複雑な心境にもすぐに慣れるでしょう。同じ感動は二度と味わえないのですから。

ねこやなぎ

1990年生まれの会社員。休日はプラモデルとイラスト制作に明け暮れる。

関連記事