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ロボット大好きな俺たちが歓喜する要素てんこ盛り!!「現用戦車の砲塔」に夢を見ようぜ。

▲翼をつけたら『ドラえもん』の映画とかに出てきそうだね!!

 現用戦車プラモ最大の楽しみは、とっても迫力ある砲塔。メカニカルなパーツを取り付けて、マシマシになっていく姿がたまらんのです。タミヤの「フランス戦車 ルクレール シリーズ2」は、1パーツで成型された大迫力砲塔パーツから、冒険がスタートします。

 現代の各国で運用されている戦車を、第二次世界大戦の戦車と区別して現用戦車なんて言ったりします(いろんな世代がいるのですが、それは一旦置いておきましょう)。現用戦車は大砲も強力なものとなり、弾を発射するだけでなく、さまざまなメカが搭載されるようになったことで大型化しています。そのため、現用戦車プラモはシンプルな車体に比べて砲塔には取り付けるパーツも多かったりして、組み立ての手数も増えて行きます。

▲この複雑な形状を1パーツで……しかも表面の滑り止め、パッキパキに立ったパーツの角。この精度がタミヤミリタリーミニチュアにはあるんです

 超丁寧にヤスリをかけて、パッキパキに角を立たせたような仕上がりの砲塔が、最初からランナーに収まっています。しかもこれだけ複雑な形状……。このパーツを見ただけで、このプラモ買ってよかったな〜ってなります。この精度と迫力は、なかなか味わえません。この砲塔だけでも買う価値があるってもんです。ここの迫力あるパーツに、120mm砲やコマンダーサイト、スモークディスチャージャー、モジュラー装甲と楽しさてんこ盛りの組み立てが待っています。

▲砲塔の内側からパーツをはめて接着! 表面に接着剤の跡が出ないのできれい。しかも糊代もガッチリあるから接着も簡単

 でかいだけでなく、細かな配慮も完璧。さまざまなパーツをつける=めんどいという流れを極力少なくするように、パーツの接着方法などが工夫されています。ペリスコープの透明プラ板の切り出しだけは、ちょっとめんどかったですが、切り出しの原寸図もついているので、ここは慌てずやって行きましょう。またこの砲塔には、メカモノ大好きなみなさんのハートをキャッチする箇所もあります。砲塔後部の「内蔵型スモークディスチャージャー」です

▲一風変わった土台が登場です。この窪みにスモークディスチャージャーをひとつずつ接着して行きます
▲ピッタリとはまって、置くだけでそれぞれのベストポジションになるように設計されています
▲後は装甲を取り付けるだけ。内側から弾がチラリと見えているデザイン、好きですよね

 発煙弾の先をつい赤で塗りたくなってしまうような、僕たちがロボットプラモでよく見るディテールデザインがこのスモークディスチャージャーにはあります。SFと現代が繋がっていますよね。ルクレールはスモークディスチャージャー以外にも、装甲内にクリーニングロッドや車輪止めを収納していて、装甲表面に凹凸を極力無くしています。これがステルス性の強化につながるみたいです。

▲側面装甲は、パーツを貼り付ける時、中が中空になります。ルクレールのモジュラー装甲を、組み立てで味わえます
▲アニキも付属。軍装はキット発売時、2005年のもの。もしかしたら今は変わっているかも知れませんね
▲ロボットアニメに登場しても違和感ないね!!

 第二次世界大戦の戦車が、戦車模型の世界では一番楽しまれていますが、今運用されている現用戦車もとても楽しいプラモです。飛行機模型で言えば、レシプロ戦闘機とジェット戦闘機くらい違いがあると言えるかもしれません。組んでみると、その大きさや迫力に圧倒されます。そして現代の陸戦で何が大事なのかというのも説明書やパーツが物語ってくれます。まだ現用戦車のプラモに触れたことがないという方、ぜひこのタミヤの傑作プラモ「フランス主力戦車 ルクレール シリーズ2」オススメですよ!!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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