モデラーでありデザイナー、プロデュース業などを手掛けるマルチクリエイター、NAOKI氏によるプラモデルオリジナルコンテンツ「ティタノマキア」。いくつかのラインで構成されるこのシリーズのうち、SIDE:ES(エグゾスケルトン)の第一弾となる男性用エグゾスケルトン「ゲイルハウンド」が予約開始されました。
nippper編集部にもNAOKI氏より声がかかり、テストショットを使用した作例を秋葉原のコトブキヤで開催されている『30人のゲイルハウンド展』に出展しています。製作した感じ、強化外骨格のデザインがとても上手く処理されていて、合わせ目を気にすることなくバンバン組んで、楽しく塗って遊べる仕様になっています。とくに、アクションがとれる人間のプラモとしては女の子が圧倒的に強いモチーフであるなか、強そうな男性がこうして1/12スケールで立体化されたことを私はホメたいなと思います。世界観が広がるよね。単純に。
可動ギミックはそこまで複雑なパーツ構成じゃないのに軸位置や「どこを動かすとポーズがキレイに決まるか」を徹底的に考え抜いた設計になっていて、手数少なくグリグリ動くアクションフィギュアが手に入るところがとてもいい。外装はあきらかに質感の違う部位がミックスされているさまを彫刻で表現しているので、マスキングなどしなくてもスプレーや筆塗りといった手軽な塗装方法で無限の可能性を楽しめるはずです。
今回は「好きに作ってヨシ!」ということだったので、タミヤの水中モーターを2発手に入れ、背中に背負わせることでシルエットを構築。水中モーターのカラーを拝借して塗装し、夏っぽい全体の統一感を狙いました。別にNAOKI氏に忖度したわけではないのですが、発色良く色どうしの調和もいいNAZCAカラーの組み合わせでフィニッシュ!
ブルーの基本色に黒や茶色でスミ入れをすると水中モーター固有のポップな色合いとケンカしそうだったので、へこんだところにはタミヤのスミ入れ塗料から明るい灰色をチョイスしてアクセントを付けています。台座は100円均一ショップで購入したウッドの箱を白く塗って、天面にnippperのデカールを貼ったもの(上からつや消しのトップコートを吹けば、まるで印刷したみたいに見えます)。デカール、大判のものを作っておいてよかった!と心底思いました。
このゲイルハウンド、ヘルメットと素顔が選択式。あえて言うなら顔や髪の毛の造形が少々無機的に感じられる部分があるのと、せっかくの強化外骨格(かっこいい!)に対して靴の造形がプレーンすぎるきらいがあると思いました。とはいえ1/12スケール(あるいは全高160mm程度のロボット)のプラモはいま大トレンドとなっていますから、あんなパーツこんなパーツをコンバートして自分好みに仕上げるのも吉。っていうか、その具体例を見られるのが冒頭で書いた『30人のゲイルハウンド展』なんですね。明日も開催ということなので、みなさまぜひ会場でたくさんの”作例”を目の当たりにし、己のパッションと妄想を爆発させてください。そんじゃまた。