染め塗り専用塗料「シタデルカラー コントラスト」で僕が一番おすすめしたい色「ブラックテンプラー」。これがあれば、戦車模型の転輪のゴムやタイヤといったちょっとめんい細部塗装が、筆塗りで綺麗に且つ素早く塗れます。手元にあるとまじで便利な黒塗料ですよ!!
「シタデルカラー コントラスト」は、白い下地や明るいグレーの下地を塗った上から塗ることで、模型の凹凸に沿って自然に塗料が流れていき、グラデーションのように染め上がります。バシャバシャと染めるだけなので、塗装が苦手な人でも筆とコントラストがあれば、いい感じに塗装できます。
そしてこの「ブラックテンプラー」は染まる力が強く、白下地や明るいグレーの上じゃなくても染まっちゃいます。普通に伸びが良くてパーツのディテールにしっかりと張り付いてくれる、すごい使い勝手の良い黒なのです。コントラストの中でもちょっと異質な塗料ですね。この性能を活かせば、何個も塗らなきゃいけない転輪のゴムやタイヤもささっと塗り終わります。
コントラストはシャバシャバの塗料ですが、絶妙な粘度でホイールの縁に塗料が留まり、さらにディテールに沿って勝手に流れていきます。つまりさっと1箇所塗ると、ホイールを円の形に縁取るように塗料が流れていき、染まるのです。色の境界線の塗り分けが終わってしまえば、あとは他を塗りつぶすだけでよいのです。
またコントラストは塗膜が薄いのではみ出しの修正が容易です。完全に乾いたら、爪楊枝の先で優しく擦れば、コントラストだけ剥がせます。もし力を入れて他の塗膜を痛めてしまって、戦車模型ならそれはご褒美。狙ってないアクシデント的な塗装剥がれって、かっこいい傷に見えたりするんですよ。
塗膜は最後にプレミアムトップコートのお好きなツヤでコートすれば、剥がれなくなります。
ブラックテンプラーの染まる力なら、オリーブドラブの成型色の上に直接塗っても大丈夫! プラ地に直接塗る時のポイントは、一気に染めようとしないこと。ツルッとしたプラ地は時にコントラストを弾きます。まずはちょっと弾かれても、薄くコントラストを塗り広げましょう。
1度塗りは、成型色がうっすら透けている感じで全く問題なし。この状態でしっかりと乾かします。このうっすら塗られたコントラストが、上塗りの塗料をガッチリとキャッチするプライマーのような役割を担ってくれます。俗にこれを「足つけ」なんて言ったりします。
コントラストの良いところは、ディテールの奥まったところにしっかりと塗料が流れてくれること。タイヤのように凹凸が多いパーツでも何度も塗料を塗り込まなくて良いので、筆塗りでも薄い塗膜で綺麗に仕上がります。
シタデルカラー コントラストのブラックテンプラーは、ここに黒が欲しい! って時の細部塗装に本当に便利。転輪のゴムやタイヤよりも小さい面積なら、筆をちょんと置くだけで塗装が完了しちゃうなんてこともあります。どんな模型でも大活躍できる至極の1本。「ブラックテンプラー」をぜひゲットしてください!