グッドスマイルカンパニー(以下グッスマ)っていまやMODEROIDでイッパシのプラモデルメーカーになっていますが、それよりずっと前からモデラーのためのツールやマテリアルをいろいろと発売してきました。とくにグッドスマイルレーシング周りのデカールとか、それを貼るためのケミカルが優秀な印象。ということで今日はデカールを貼るのに激オススメな「デカール軟着剤」を褒めます。
まずめちゃめちゃ大事なことなんですが、デカール軟着剤は「デカールを柔らかくする軟化剤」と「デカールを密着させる糊成分」がブレンドされたものです。なので、デカールの上から塗るのではなく、まずデカールを貼る面(つまりパーツ側)に塗ってください。デカールとパーツがピッタリくっつくための糊ですから、デカールの上から塗ってもあんまり意味がないんだな〜。
ほんの少量デカール軟着剤を乗せた上からデカールを滑らせて貼ります。デカールは水にさっとくぐらせたらそのへんに置いて待ってれば動くようになります。なかなか動かないからって水に浸けっぱなしにすると、糊が水の中に流れ出てしまうから注意。そして写真を見ればわかりますが、ピンセットは先が尖ってないやつがいいぞ。わしが使っているのはIDEAL-TEKのフラットタイプです。高いな!と思った人はウェーブの4本セット(鬼安)の先丸のやつもまあまあ良い。
ボトルの説明を読むと「貼ったあとはさわるな」とあります。デカールが濡れた状態を放置してそのまま外に遊びに行きましょう。一晩経てば自然乾燥して、軟化剤の成分のおかげでパーツにびっちりと密着して真っ平らになります。でもデカールとパーツの間に水が入っているとどうしても追い出したくなるよね……。プラモを作る人はみな急いでいるから……。
そんなときは綿棒でやさしくコロコロ撫でて、水を追い出しましょう。乾いた綿棒(あと安物の綿棒)だとケバケバが糊成分に取られてデカールの表面に微細な毛がいっぱい付着します。これはあかん。ということでオススメはそれなりにブランド名がついたお高めの綿棒を使うか、ほんの少し湿らせるか、あとはデカールスキージーという専用の道具があるのでそれを使うのが吉。
ということでキレイに貼れました。こういうまっ平らなところでも、軟着剤を使うとデカールが浮いて白浮きする「シルバリング」という現象を防げます。糊成分のおかげで作業中にうっかり触ってぺろり、みたいな事故も回避できるし、もうすこし複雑な面でも軟化剤のおかげでデカールが追従しやすくなります。ということで、デカールを貼るのが苦手な人はケミカルに投資をするのがいいぞって話。とくに軟化剤と糊が同時に塗れるグッスマの「軟着剤」は軟化作用がわりと強いのが特徴です。みんなもデカールと仲良くしような。そんじゃまた。