後先考えずにプラモデルを作るのは楽しい。そこには衝動がありますから。まずカタチを味わいたいのなら、塗装のことは置いといてもいいじゃない。飾っておくとそのうち「塗ってみようかな~」という気分になるんで、そのときに筆を取ればいいんです。しかしこのやり方だと、困ったことになる箇所があります。そう、それは飛行機のコクピット。この零戦は、キャノピーがガッチリ接着されているのだ!
キャノピーを接着しないでおけばいいんですが、パーツの紛失が怖いのでやはり一旦くっつけておきたいな……。ということでキーワードは「貼って剥がせる」です。最近ではこのセメダインBBXが話題ですが、近所ではなぜかいつも売り切れ。なので今回は我が家にあったツールを試します。
トンボ鉛筆のピットマルチ2。そのまま使うと白い液体のりですが、貼りたいところに塗って一旦乾かすと半透明になり、貼って剥がせる粘着剤として力を発揮します。ノズルは2種類あり、細かいところにも少量付けられる細いノズルがプラモ向きですね。
飛行機模型の箱を開けたらまずキャノピーにちょちょちょいと何か所か点付け。そうすれば機体を作っている間にのりが乾き、最後にキャノピーをむにゅんと乗っければオッケー。こうしておけばいつでもキャノピーをベリィ!と剥がし、コクピットに筆を突っ込んで塗ることが出来ます。思い付きでプロペラの軸に塗ったらこちらもいい感じに保持できたぞ……。
注意点を少し。パーツを剥がす際、塗った側とは逆側に持っていかれたり、のりが途中でちぎれることがあります。何回も同じように貼って剥がすのは難しいでしょう。しかし、上述のノズルの使いやすさは捨てがたい。いったんどこかに出す手間なく、フタを開けたらノータイムで使える粘着剤は、きっと活躍できる場面があります。ぜひプラモ作りのそばに置いてください。
1986年生まれ。東北の住みよい街にて、のんびりとプラモデルをいじる日々を送っている。ファレホLOVE。