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デカい飛行機プラモからしか得られない栄養/タミヤの怪鳥「プファイル」の剛速確実な組み味!

▲同じくタミヤ1/48傑作機シリーズの飛燕と。同じスケールとは思えないプファイルのデカさ。同じ単座のレシプロ戦闘機だというのに……!

 箱を手にして「何これ重ッ!」と声が出て、箱を開けたら「主翼、デカッ!」と爆笑。ドイツのトンデモ兵器と同スケールの車両が限定商品としてセットとなった『ドルニエDo335Aプファイル・キューベルワーゲン82型セット』の模型体験はのっけからフルスロットル。このプファイルが「やけに大きいオモしろヒコーキ模型」という出オチだけでも充分楽しいキットなんですが、プラモデルとしてもトンデモ模型だった事を紹介したいです。

▲デカいパーツを切り出すだけでも笑えてくる。「なんかデカい」は景気良くてイイね!

▲内部機構は前後に配置された2基のV12エンジンが再現…されてない! 代わりに、実戦には間に合わなかった500kg爆弾が。

▲細かいパーツはもとより、普段手にすることがない大きなパーツもパッチリ合います

 こんなデカい主翼や胴体を貼り合わせるとか大丈夫? ヤレんの自分? そんな恐れをものともせずにパーツはピタっとフィットしていき、俺たちの『流し込み接着剤(速乾)』さんをちょんちょん注していけばドイツの怪鳥は姿をあらわにしてきます。デカいパーツがグングン組み上がってくとかダイナミックがすぎるぜ! そんなプラスチック成形精度があってのハイライトがこの後やってきます。

 ヒコーキ模型に梁(はり)があるぞ… しかもその梁の先にはカエシが施されています。巨大な主翼を支えうえに、しっかり掴んで離さない気マンマン! 自分、こんな梁があるプラモデル、初めて。加えて心配にもなります。

 なにが心配ってこの主翼を支える梁、カエシがハマるには胴体を含めた各パーツらが精度狂わず成形されていることが必須。しかもそれを、自分が「説明書どおり組めているか否か」を試される事にも。主翼を梁にハメこむ緊張の瞬間……。 

 「カチッ…! カチッ…!」と頼もしい音と共に主翼がピッチリ、バッチリと難なくハマりました! やったよ母さん、俺にも出来た!という事でさっそくテイクオフです。ヒコーキ模型は初手で操縦席をチマチマ組みあげたらその後、すごくテンポ良くヒコーキの形を成していくのが楽しいところ。前半でだいたいヒコーキになっているので、その時点で自分はいったんテイクオフさせています。

 難なく組み上がるドイツの怪鳥プラモ。同スケールの車両との限定セットです、さっそく並べて情景を味わいましょう。想像よりはるかに強い絵が生まれ、眺めているとみるみる時間が経っていきます。タミヤの1/48MMシリーズの「ヒコーキ模型と並べると世界が生まれて楽しいよ☆★」というコンセプト、自分は額面通りにしか受けとれてなかった実感。模型単品では得られない体験というか「今日のお店、スゴく良かったね!」的なエクスペリエンスがありました。

 エンジン入ってなかったな… と、ちょっぴり残念に思えたプファイル。その代わりにデカい怪鳥プラモがスピード感をもって完成します。でも、それでも、エンジンを……という欲を満たしてくれるプラモがあるんですよ。同じ1/48傑作機シリーズとして2018年、満を持して発売された感ある『メッサーシュミット Bf109 G-6』がドイツの傑作V12エンジンを全力で見せてくれます。これが前後それぞれに1基づつ置いてあったかと思うと、プファイルの怪鳥っぷりをより味わえるというもの。

 2000年に発売されたキットとは思えない組みやすさも印象的だったプファイル。生産休止中だったのを限定セット再販で手にできるようになった今、是非とも気軽に体験してもらいたいナイスキットです。

 そうそう、スケールモデルの箱を開けたらさっそく楽しめる色々に、説明書とデカールがあります。解説には挿絵も多めでドイツのトンデモ技術を楽しく知れる機会にも。ただ、デカールの貼付け指示(尾翼の㉚)には『マジ卍なマーク』があえて示されていない事にハッとしました。技術だけではない諸々が、今と地続きにつながっている事に思いを馳せる今日この頃です。

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