プラモを買って空を見よう!/「青島文化教材社 1/700 陸上自衛隊ヘリコプターセット」

 息子と公園で遊んでいると、自衛隊のヘリが上空を通過していった。「お父さん、あのヘリコプター何?」「え〜っとね……」と、目を細めているうちにヘリコプターは識別するのが難しいくらいちっちゃくなってしまったのだった……。ちょっと悔しかった。

 昔の人も、他国の飛行機の形を覚えるのに模型を使って覚えたという。そう、模型はシルエットを覚えるのに最高なのだ!! そして形を知るのに最高な模型が、今はたくさん売られている。こちらの「1/700 陸上自衛隊ヘリコプターセット」もそのひとつだ。これを買ってきて、ランナーを見るだけでも陸上自衛隊のヘリのシルエットは頭に入るし、組めばさらに特徴がわかるという代物。

▲ランナー(パーツが収まっている枠のこと)がヘリ祭り。胴体が開きになっているので、シルエットがわかりやすい
▲あれ? これはオスプレイ。箱のイラストにはいないはず……
▲文字におった。このプラモの隠れミッキーだね!

 箱を開けると緑の成型色のランナーとご対面。この色のおかげで自衛隊だな〜っと、ちょっとテンションがあがる。さらになんかめっちゃパーツが細かい。1/700スケールでここまで分割してるのどうかしてるぜ! って気分にもなる。しかし、胴体は左右分割パーツになっているので、全体のシルエットがはっきりとわかる。これによって、このプラモのランナーを見るだけでも、ヘリの形状が頭に入るのだ。「見る」だけでもナイスなプラモというわけだ。

▲またまた隠れミッキー。トラックと高機動車までいる
▲そこまでやらんでも! めっちゃ細部までパーツ分割されている

 組み立てると、ちっちゃいパーツにちっちゃいパーツを接着するという行為の連続。ピンセット二刀流で勝負した。組み上がるともちろんかっこいいが、1機作るのにかなり集中力がいるので、1日1機に会いに行く感じで作るのが良い。1機作るならさほど苦ではないから。

▲対戦車ヘリコプターAH-1S コブラ。アウトラインがしっかりしているので、このサイズでも特徴を把握できる

 キットにはOH-1 ニンジャ(1機)、AH-64D アパッチ・ロングボウ(2機)、AH-1S コブラ(2機)、CH-47J チヌーク(1機)、UH-60JA(1機)、V-22 オスプレイ(2機)がセット。このひと箱でメインのヘリコプターを総浚いできるのだ。このプラモを買ってお外を見上げるだけでもいつもより楽しい景色が見えるし、このプラモを起点に、かっこいいな〜と思ったヘリは、より大型なスケールのプラモを買って作っても良い。「1/700 陸上自衛隊ヘリコプターセット」はプラモの楽しみ方の枝葉を広げてくれる、素敵なプラモ。ぜひゲットして、空を見上げてほしい。

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フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。