あえてのラメ感で、プラモデルがギラギラに輝く!/クレオスの「GXラフシルバー」

▲鈍いシルバーのプラモデル。これを存在感のあるシルバーに仕上げたい。

 イラストみたいな塗装、CGみたいな塗装……もいいんだけど、私が作っているのはプラモデルなんだよ。プラモデルらしい塗装って何だろう?素材感を表現すること?そうかも。どうだろう。しかしこのユリ・ゴッドバスターの機動アーマーの素材はしなやかなチタニウムフェザー製なんだよなぁ。一体なに?と、悩んでいたところで面白そうな塗料と出会いました。

▲クレオスのGXラフシルバーです。

 ”ROUGH”です。粗いという意味ですね。シルバーの粒子が大きいから、ラフなんですね。しかし、ギラギラでラメっぽい、派手なシルバーですね!?今まで、鉄やアルミの本物らしい雰囲気が出るような粒子感の少ないシルバーの塗装をしたがった私にとっては衝撃のギラつき。ドロドロしてます。

 早速、エアブラシで吹いてみましょう。ラッカー系塗料なので換気とマスクを忘れずに。

▲右足だけ塗装してみました。キラキラ。ザラザラ。ラメラメ。

 普通は表面がザラついているとつや消しになるものですが、そのザラつきがすっごく輝いて綺麗。なんだか不思議な塗膜です。サーフェイサーのように食いつきも良く、乾燥も速い。さらに隠蔽力もなかなか強いので、とても扱い易い印象。乾燥後に触ると手に微量のラメがくっつくのが欠点といえば欠点でしょうか。

▲面鎧にも吹きました。

 比較のために、タミヤのスパークリングシルバーを吹いたものが右のパーツです。艶やかでギラついたシルバーにしたい時に、日ごろ大変お世話になっているビカっと美しい塗料です。対してラフシルバーは、重量感のあるギラつきで、独特の存在感。これだ!

▲光を反射する色。その特性こそが銀色。粒子が夕日を細かく反射して輝く、チタニウムフェザーの表現が出来ました。 多分そう。

 GXラフシルバーは、ラメ感の強い個性的なシルバーでとても気に入りました。近くで見るのと離れて見るのとでは、粒子が見える見えないによって印象が違うので、手で持ってクルクル観察してみると実に面白いです。個人的にはroughというより、dazzleという印象ですけれどね。眩しく輝くという意味ですね。

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ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。