建築機械(建機)のプラモデルってハセガワが色々出してるけど、軍用車輛も出てるのだよ! という事で今回紹介するのはゲッコーモデルの「M400T小型スキッドステアローダーtype2」です。馴染み深い表現なら「ショベルカー」なのですが、このタイプはスキッドステアローダーという別呼称があるとの事。ややこしい事に通常のホイールローダー(タイヤが4輪付いているやつ)スタイルのM400Wにトラック(キャタピラ)を装備したものがこのM400T。ゲッコーモデルからは通常のタイヤ装備のM400Wもキット化されております。もう何が何やらですよ!形状はすごく近未来的でSF感。ここまでコンパクトになるのかーと関心します。
パーツ構成は見事にバラバラで、どのパーツがどこを構成するのか分からない感じがむしろ良い。ハードル高めなプラモデルのオーラがビシビシと伝わりますが、2020年代の新生キット故にそこまで心配しなくてもよさげです。
足回りのトラックは、実物のパーツ構成もシンプルなので、プラモになったとてここだけは「あ、足回りね!」と分かりやすい。特に実物はゴム製のベルト状トラック(キャタピラ)の為、左右で分割して組みやすさとディテールをしっかり再現してあるのがとても嬉しいやつですなー。
組み立てを進めていくとなかなかハードルの高い作業の場面に遭遇! エッチングパーツを山折り谷折りにしてギザギザにするのです。この作業にはさすがの俺も苦労したぜ……こういうところはプラパーツとの選択式だったりすると有難いもんですが、付属する以上は組み込まないとね! 若干ヨレましたが気にならないでしょう!
手前のガラス(クリアパーツ)&エッチングパーツはセットしていないものの、大変コンパクトにまとめられたボディ。操縦席はなかなかどうして狭い空間ですねこれ!
先程のボディにバケットアームとトラックユニットを取り付けただけ! という本当にシンプルかつコンパクトなデザインなのが分かります。アームのシリンダーも可動するので、バケットを持ち上げたりと動きを付けれて楽しいね! ちなみにSFっぽいデザインなんて話もしましたが、実は1960年代にデザインが完成しているのです。全然未来感じゃないぞ! まあでも普段見慣れないスタイルにSF感を感じるのは事実ではあるので、何かに合わせれないかなーと周りを見回してみるわけですが……
前回作ったwaveの「スコープドッグレッドショルダーカスタム」に合わせてみるぞ。勿論どっちも1/35。いやなんだこれ全然違和感ないじゃん……! 「ウドのスクラップ置き場に止めてあっても大丈夫でしょ、これっ!」ってなるやつだ! この手の車輛は、アストラギウス銀河の世界観だろうと大きく変わらないだろうという気持ちで遊ぶとよいのです。難しく考えちゃだめ!
壊れてないから若干の違和感はあるものの、とりあえずどかすか! みたいな感じで合わせてみました。たのしい!!
そんなこんなでM400Tスキッドステアローダーのプラモデルでした。パッケージの米軍仕様の他に、ネットで調べてみると、オレンジ×黒のザ★建機スタイルといった民間バージョンも出てきます。そのカラーで塗るのも楽しそうですね。『装甲騎兵ボトムズ』の世界観に合わせるなら、グレーパープルみたいな色を使用して、単色で塗り潰すといいかもですね! 色々遊べる面白いプラモデルなので、とってもオススメです!!
1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。