見た目だけじゃない!アカデミーの零戦は組み味も最高なプラモでした。/「アカデミー 1/48 零式艦上戦闘機ニ一型」

▲約3時間で完成!! コクピットの細かいパーツをクリアすればガンガン形になりますよ!

 韓国メーカー・アカデミーが完全新規金型で送り出した「1/48スケール 零戦ニ一型」。以前パーツ表面を中心ごお届けしましたが、今回は実際に組んだ感想をお届けします!! 世の中には表面はバキバキにかっこよくても、組んでみるとパーツが合わない! 組み立てで泣くなんてプラモも沢山あります。さぁ、アカデミーの零戦はどっちなんだい!!

▲何度見ても惚れ惚れするリベットの彫刻。パーツを見ているだけで幸せな気分になります
▲金属パーツなど、特別なパーツの取り回しはないです。ニッパー、デザインナイフ、プラ用接着剤があれば組み立てることができます

 真珠湾攻撃やミッドウェイ海戦など、太平小戦争の序盤で活躍する日本海軍の戦闘機が「零戦ニ一型」です。日本軍の躍進のアイコンとも言える零戦で、様々なタイプがある零戦の中でも輝かしい戦歴を持っているタイプです。色も灰緑色1色で塗装できるので、初めて飛行機を塗ってみったいという人にもオススメです。

 飛行機模型は初めに「コクピット」を作ることが多いです。このキットも最初はコクピット。プラパーツだけでかなりの解像度が楽しめるキットになっています。

▲パーツ数がちょっとだけ多いコクピット。しかしむやみやたらなパーツ分割はしてないので、組みにくいことはありません。パーツの合いはバチピタ。全くと言っていいほどズレません
▲こういったコクピットや機体内部パーツは、1枚のランナーに固められてパーツが配置されているので。様々なランナーを反復横跳びしなくて良いのでサクサク組み上がっていきます

 ランナーのパーツ位配置が素晴らしいです。同じような場所に使うパーツがまとまった場所に配置されています。それによってパーツを探すスピードもアップするので、組み立てがサクサク進むんです

▲コクピット内部もみっちり!! かっこいいですね〜
▲コクピットのガタつきもなく、ピタ〜っておさまります。このフィット感はちょっと感動します
▲コクピットがしっかりと収まるので、胴体で左右からパーツを貼り合わせても隙間はできません

 胴体を貼り合わせた時の精度は、飛行機模型の組み立てでもとっても重要視される部分。ここも素晴らしい精度で貼り合わさります。合わせ目にさっと流し込み接着剤を流せばピタッと合わさります。胴体の合わせ目部分にランナーが配置される「アンダーゲート方式」になっているので、ゲートカットの際にパーツを抉ってしまうと変な空間ができてしまうので気をつけてください。

▲地味に嬉しいのがお腹のポリキャップ!
▲増槽を抜き差しできるようになります

 零戦のお腹にセットされる増槽を取り外しできるようにポリキャップで固定します。またこれによって塗装後に増槽のような大きなパーツをしっかりと接着しなきゃいけないというストレスも無くなります。このような配慮も行き届いています。

▲僕は飛行状態で組み上げました!

 このキットは飛行状態や駐機状態、エルロンの上げ下げなどを選択することができます。そのためそういった零戦の可動部でパーツ分割がされているのですが、そのような箇所のパーツの合わせも精度が高いので、パーツの大きなズレや接着のしにくさというものがありません。安心して好きなタイプを選択できます。

 外見だけじゃなく、組み立てやすさもすごい「アカデミー 1/48 零式艦上戦闘機ニ一型」。このクオリティは、今後世界中で愛されると思います。零戦というプラモは本当に素晴らしいキットが多いのですが、そこにまた一つ選択肢が増えたことはとても良いこと!! みんなでガンガン零戦を作っていきましょう〜〜!!

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フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。