戦車模型雑誌「月刊アーマーモデリング」最新号は、全プラモの塗装に活用できてあなたのプラモ塗装にさらなる凄みがでること間違いなしの特集です。
兵器は戦場や季節に合わせて、戦いが有利になるように塗装されます。3色迷彩や冬季迷彩、砂漠の中でのデザートイエローなどがまさにそれ。戦場と色というのはつながっているのです。つまり戦場の色をイメージできると、情景を作らなくても色だけで模型に物語を与えることができます。ガンダムのトリコロールをカサカサな色にして砂汚れを付ければ、太陽光激しい砂漠で戦いをしてきたのかと見た人にイメージを与えることができますよね。
本特集はドイツ軍とソビエト軍によって1942年に始まったスターリングラード攻防戦を題材に、その戦場で戦車に塗られた色を掘り下げていきます。当時の貴重なカラー写真なども織り交ぜられていて「本当に塗ってたのね!! 塗装した兵士すげ~~」とか思ったりして、プラモ作例と実車の写真を見比べたりする楽しさも知ることができます。
実車の写真を見て模型を作ってみるということをやったことがない人にとっても、ライトにそのような楽しみを享受できる構成になっています。なんといっても特集のテーマは「色」。写真でみた雰囲気に塗ってみようかなというのは、やってみると意外とハードルが低く、さらに色を試行錯誤している時間もめっちゃ楽しいんです。
作例ページにはインデックスのようにカラーチップと色の解説がされています。どの色が塗られたのか? その色はどんな効果があるのか? 他の車輛にも使われていたなどのエピソードが添えられているので、色の意味を理解することができます。その色の意味を知ることで、ドイツとロシアが戦った東部戦線の色がより近い存在になります。
塗られていた色、色の効果を知ったら、ぜひあなたが楽しんでいるプラモに塗ってください! アーマーモデリングは戦車模型雑誌ですが、このような特集は戦車模型に限らず他のプラモにバンバン活用できます。戦場の色の見方の入り口として最適なこの特集を見ると、草原だったらどうなるんだろう? 雪国では? 東京のような都市では? と勝手にイメージできるようになると思います。そんなイメージを膨らませて塗装された模型は、いつもと違ったものになること間違いなしです。
あなたのプラモに色で物語性を与えたいと思ったら、ぜひ今月のアーマーモデリングを読んでください!! それでは~~。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)