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ショートタイム平日モデリング/小さな隙間時間の牛歩ペースだからこそプラモが楽しい!!

▲コロナ禍で変わった生活スタイルが、私の模型製作スタイルにも変化を与えた

 コロナ禍で、かれこれ3年以上「在宅勤務」が続いている。ここまで極端でなくとも、それに近い境遇の人も他にもいらっしゃるかもしれない。私にとっては悪い事ばかりではなく、プラモ趣味を始業前と、食後の休憩時間に充てるという生活スタイルが生まれた。

 とは言え、家庭もあるので朝の始業前の30分、食後の30分の合計1時間程度の隙間時間だ。それほど捗るわけではないのだけど、「大人のモデリング」としては、時間が決まっていることが、しかも30分くらいという短さがとても良かったりする。

▲現在も始業前と始業後の隙間時間を「タミヤ 1/48 傑作機シリーズ No.115 日本陸軍 川崎 三式戦闘機 飛燕 I型 丁」の製作に充てている

 私は1/48のエアモデルの製作がメイン。この隙間時間モデリングだと1機仕上げるのに概ね1か月くらいかかる。実はこれ、コロナ禍以前の休日に3~4時間の時間を確保して進めていた頃とあまり変わらない。寧ろ気のせいかもしれないが、仕上がりが良くなっているように感じている。短時間だからこそ続く集中力と「ここまで作業したら今日は終わりだな」という割り切り&一種の諦め……これが仕上りが良くなっている理由かもしれない。

▲金属表現の塗り分け。時間があったら一気にやってしまいたくなるもの。隙間時間モデリングは1色塗れたら終わりだな~と分かっているので、慌てることもない

 隙間時間モデリングの良さは、工作よりも塗装! 使える時間が短いから、一回の作業量は限られてくる。そこが塗装作業にとって良いのである。エアブラシで塗る時、同色の部品はいっぺんに吹いてしまいたいもの。しかし、私はかならず「塗り忘れ」ることがある。作業時間が長いと「この小さな部品のために、また塗料の希釈からやりなおすのか……」とうんざりしてくるが、時間が限られているので、「また明日やればいいや」となる。乾燥時間もほとんど強制的に24時間になるので、盛大にクリアを吹かない限りは充分な時間が取れて、しっかりと乾かすことができるのだ。

▲デカールを貼る時も30分なら集中力全開で臨むことができる。そのためニアミスもおこりずらい

 少しずつしか進められないから、作業一つ一つは丁寧になる。「乾燥時間をたっぷりとって、しかも丁寧に作業が進められる」隙間時間モデリングは、大人のモデリングの最適解の一つかもしれない。在宅勤務の始業前や休憩時間という限られた中に、自分の製作スタイルを見つけることができ、今私はプラモを作るのがとっても楽しくてしょうがない。

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Swordsman

仕事の合間に飛行機ばかり制作する1975年生まれのITコンサル。

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