神奈川県川崎市多摩区の生田地区は緑がいっぱい。そして『ドラえもん』の故郷。僕はそんな環境が大好きでこの街に住んでいます。静かなこの地区に、模型店のお手本のようなお店があります。そのお店は「ことぶきや模型店」(@Kotobuki_Mokei)。小田急線向ヶ丘遊園駅で、50年以上の歴史がある模型店で、店主が大好きな鉄道模型を中心にガンプラからスケールモデルまでしっかりと揃えています。さらに店主はお店だけでなく地区のカルチャーセンターで「Nゲージ ジオラマ教室」を開いて、模型の楽しさを今でも最前線で伝えています。店主のお人柄も良く、僕もずっとこのような空気感で模型と関わっていきたいなと勝手に思っています。まさにお手本です。
小田急線の登戸駅・向ケ丘遊園駅周辺は現在再開発ラッシュ!! その中でことぶきや模型店もこれまでの店舗から仮店舗へと移り営業を再開。過去の店舗はかなりのグルーヴ感あるもので、コンパクトな店内にみっちみちに物が積まれていました。で、仮店舗になってどうなるかと勝手に心配していたのですが……。
各方位に鉄道模型がビシッとおさめられています。もうこの壁だけで圧巻。トミカやプラレールもあるので、僕の息子も目をキラキラさせていました。店主が作ったレイアウトもポンと置かれていて、「ボタンを押すと光るよ」というすごく距離感の近い模型ディスプレイが最高です。僕と息子と娘のハートを揺さぶりました。作られた模型から「おいでよ~」という優しさが感じられる模型が僕は本当に大好き。それって子供が手を伸ばしたくなる模型なんですよね(完成した模型を息子が触りたいって言ってくれるのが一番うれしいオヤジです)。ここにはそんな模型があります。
ちびっこ2人が店内でわいわいしていても店主はニコニコしてくれていて、二人が買ったトミカを「楽しんでね~」としっかりと手渡ししてくれる。こんな普通なありがたさを普通に味わえることが「ここで模型を買ってよかったな~」と思わせてくれます。「また来ようね」と息子が言ったのがその証拠ですね。
僕はここで、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の新作ガンプラを購入しました。それは、この作品が息子にとってのファーストガンダムだったから。かつての僕のように(僕にとってはGガンダムでした)アニメを見た楽しさのまま模型に触れたり、模型を見てもらえたら嬉しいなと言う勝手な親心が働いてしまいました。「やられたやつ~」なんて言わないで、一緒に組んでもらえたら嬉しいな。そんな親バカな背中をすっと押してくれた「ことぶきや模型店」に感謝です。
ことぶきや模型店のTwitter @Kotobuki_Mokei で店舗情報をチェックしてください!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)