無臭で、水と筆があれば塗装が楽しめる水性塗料「シタデルカラー」。その中には、塗装が苦手な人でも色を塗る楽しみをすぐに体感できる、「コントラスト」という素敵な塗料があります。このコントラストに、この夏追加された「27色」を、フミテシが1本ずつレビューしていく連載です。
今回は色名に「ブライア・クイーン・チル」という『ウォーハンマー』世界の用語が入っている、ちょっと想像がつきにくい色をご紹介。チルと言う「冷気」を意味する言葉のように、寒さをイメージするカラーなのでしょうか? 早速使っていきましょう!!!
「コントラスト」は、白い下地を塗った上から塗ることで、模型の凹凸に沿って自然に塗料が流れていき、グラデーションのように染め上がります。バシャバシャと染めるだけなので、塗装が苦手な人でも筆とコントラストがあれば、楽しく塗装デビューできます。
前回紹介した「アエルダリ・エメラルド」は、コントラストの中でもとろみのある塗料でした。このとろみが強い系のコントラストは、染まる力も強いということが分かりました。今回の「ブライア・クイーン・チル」は通常のコントラストのようにシャバシャバ。これは下地がより透けて、うっすら染まる系だと予測されます。
予想通り、染まる力はマイルド。この淡いブルーはとてもきれいですね! ひと塗りするだけで、このグラデショーンを手に入れることができるのは最高です。
乾燥すると、まさに冷たさがキンキンに伝わってくるブルーです。白の下地との相性の良さも相まったブルーのグラデーションにより、兵士がまるで氷像のようなになってしまいました。これはとても面白い塗料ですね!! 染め上げるだけで、そこに寒さが顕現される「ブライア・クイーン・チル」を模型に塗って、ぜひ涼を楽しんでください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)