週末の模型ライフが楽しくなってしまうプラモを、フミテシの独断と偏見で紹介していく「花金プラモ」。今週は、タミヤのレジェンドキット「1/48 疾風」と、タミヤ1/48 ミリタリーミニチュアの傑作「くろがね四起」という日本陸軍コンビが入ったセットをご紹介します。
このプラモ、飛行機と車両だけがセットになっている物と勝手に思い込んでいました。それなら商品名に「情景セット」って書かないですよね。箱を持ったら、ずっしり。その正体がこれでした。
タミヤのきれいな成型で生み出されたシンプルな情景ベースがゴロンと入っています。サイズは300×160mm。1/48スケールの日本機と小さな車両を余裕でディスプレイできます。しかも正面はネームプレートが貼れるように垂直、他の3面は台座として存在感を示す様に角が落とされているという、最小限のデザインで一番僕らが欲しい感じのベースになっています。「プラモの台座ってもんは、こういうものがかっこいいんだぜ」と教えてくれるベースです。情景シートの芝生も、芝が立っていて立体感充分。ラッカーやエナメル塗料で塗装できるそうです(アクリル塗料はNG)。
最高のベースに、タミヤ往年の名作と手のひらサイズに乗るコンパクトな1/48 ミリタリーミニチュアがセットになっているなんて、最高の一言です。タミヤの疾風もくろがね四起も、多くの人に作って欲しいなと思う素敵なプラモです。この箱をひとつ手に入れれば、「飛行機プラモの楽しさ」、「車両を作る楽しさ」、そして「ベースに置いてみてあなただけに見えてくる景色を感じることができる楽しさ」という3つの楽しさを堪能できます。プラモデルの楽しさがギュウギュウに詰まったこのセット。これだけ入って価格もお手頃なので、ぜひこの週末買って楽しんでください!! それでは~。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)