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花金だ!仕事帰りに買うプラモ。タミヤの「ドイツ軍スタッフカー シムカ5」は、初代フィアット500のかわいらしさを手のひらサイズで楽しめます。

▲このかわいらしい車体。タミヤ ミリタリーミニチュアシリーズに潜む美しい車をご紹介します

 タミヤのミリタリーモデルが集結した「ミリタリーミニチュア」シリーズは、戦車や兵隊だけでなくトラックや乗用車もラインナップされています。すべてを組み合わせて遊ぶと豊かな景色を楽しむことができる、素敵なシリーズなんですね。その中にきらりと光る車模型がラインナップされているのもニクいのです!
 今回ご紹介するキットは名車・初代フィアット500のフランス版「シムカ5(サンク)」です。1/35スケール ミリタリーミニチュアシリーズの中でもとびきりキュートな車模型ですよ。

▲アニキが戦場で乗り回しているので、汚れてる……しかもドつや消しのジャーマングレー……でもこのプラモには~~
▲民間仕様のパーツが用意されているんです!! あなたの好きな色でかわいらしく仕上げてOK!! 素敵なデザインなので、どんな色でも受け入れてくれること間違いなし!!!

 この車、イタリア・トリノ生まれのフランス人アンリ・テオドル・ピゴッツィが設立したシムカという会社の車。アンリはイタリアのメーカー・フィアットの車のフランス販売を手掛けていました。1928年にフィアット・フランスを設立、これが成功しフィアットの資金援助を受けてシムカを設立します。そんな経緯もあり、イタリアで大ヒットとなったフィアット500「トポリーノ」のフランス版として1936年に「シムカ5(サンク)」が生産されるのです。細部に違いは見られるものの、仕様はほぼ同じなのでした。

▲ランナーはクリアーパーツを含めて3枚。窓のクリアーパーツは、開閉選択式です
▲椅子がめっちゃ簡素な車なんですね。大衆車なんだなと感じさせてくれるパーツです
▲このシャープなモールドにうっとり。
▲内装がシンプルなので、サクサクと形になります。合わせ目も出ない構成になっているのもうれしいです

 パーツ数が少なく、20分くらいで車の形が見えてきます。そして丸みを帯びた各パーツの形状がピシ~っと合わさっていくので、組み味もとっても気持ち良いです。

▲こんなに小っちゃくてかわいいよ~~
▲キャンバストップはオープン状態のみ。クルクルと丸められた幌がアクセントになっていてかわいいです

 1時間もあれば丸くてカワイイ「シムカ5(サンク)」があなたの目の前に完成するでしょう。第二次世界大戦でドイツ軍によって使用されますが、戦後の1946年には早くも生産を再開してフランス復興のために活躍します。そんなエピソードを聞くと、僕はかわいらしい色で塗りたくなります。フランスの田舎をイメージした情景を作って、ポンと飾ってみたいですね。
 タミヤの戦車模型「ミリタリーミニチュア」シリーズにラインナップされている、イタリアとフランスの味わいを感じることができる「シムカ5(サンク)」をぜひ楽しんでください。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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