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ここから始まる僕たちのヒコーキモケイ/初めて作るヒコーキモケイ

▲遂に初めて作るヒコーキモケイ、最終回!!! 最後の仕上げもビシッと決めようぜ

 これから飛行機のプラモを作ってみたいという人に向けて、一緒にイチから楽しんでいく連載「初めて作るヒコーキモケイ」も、遂に最終回!!!! フィナーレは飛行機模型特有の「デカールの重ね貼り」。最後の仕上げをビシッと決めていきましょう。

 飛行機模型では、複数のデカールを重ねて貼るシーンが良く登場します。この飛燕でも、翼の前縁にある黄色の識別帯の上に、機銃口を塞ぐデカールを貼り込みます。これ、貼る順番を間違えると修正がかなり厄介……。
 飛行機模型のデカールには「重ね貼り」があるかもしれないという知識があるだけで、デカール指示を見る目が変わります。デカール貼りの工程に入る時、常に頭の片隅に置いておきましょう。

▲21番のデカールと40番のデカール。イラストをよく見ると、21番の上に40番のデカールが乗っています。このようにイラストをしっかりと見ることも大事なんだ
▲まずは21番の識別帯のデカールを貼るよ
▲識別帯のデカールがある程度密着して、模型からズレなくなったら41番のデカールを上から重ね貼り。貼り方自体は変わらないよ。これで問題無し!

 飛燕の胴体に走る帯も、デカールの重ね貼りポイント。先ほどと同様の貼り方で問題無しです。長いデカールは、台紙からずらす前にこのように仮り合わせして、貼る位置のイメトレをしてから貼って行くと良いですよ。

▲デカールを台紙からずらす前に、台紙ごとカットしたデカールを本体に合わせて、貼る位置をチェック!
▲縦帯と横帯が重なり合う部分は、よりしっかり密着させるようにしようね
▲キレイに貼ることができたよ! あとは機首側のラインデカールを、胴体のラインに合わせて貼って行こう!
▲機首側のデカールには魔物が潜む……機首の側面にぼこっと出ている「過給機空気取入口」。複雑な形状にデカールを貼るので、胴体のラインとのマッチングがとても難しいんだ。でもここは超簡単な1手で乗り越えられるよ
▲デカールの隙間を水性ホビーカラーのレッドで塗るだけOK!!! これで問題無し

 胴体ラインと過給機空気取入口のデカールの重ね貼りは、ちょっとズレると隙間が出てしまいます。デカールの位置調整だけで難しかったら、同じような赤い塗料で小さな隙間をちょんちょんと塗ってやりましょう。ほとんど同じ色であれば小面積なので悪目立ちせず、キレイにリタッチできますよ。これはデカールが欠けてしまったり、破けてしまった時の対処法としても活用できますので、ぜひ覚えてください!!

▲遂にタミヤ 1/72 日本陸軍 川崎 三式戦闘機 飛燕 1型丁完成!!!

 どこでも買うことができる工具&マテリアルで、飛行機模型を楽しんでみようと続けてきた連載「初めて作るヒコーキモケイ」、これにて完結です!!! 20回にわたり飛行機模型の組み立てや塗装ポイントをお届けしてきました。初めて飛行機模型を作る時、そして作り出してちょっと疑問に思った時、ぜひこの場所にいつでも帰ってきてください! あなたの飛行機模型製作に絶対に役立つヒントがあるはずです。

 そしてこの「初めて作るヒコーキモケイ」の連載が、1冊の本になることが決定しました!!!

▲クサダ氏による表紙イラストが目印!!!

 nippperの記事をベースとした組み立て編、塗装編と共に、そもそも飛行機模型ってどうやって買うの? 工具売り場で悩まないリコメンドなど、より飛行機模型を楽しめる内容が盛りだくさん。『月刊モデルグラフィックス」の「プラモってめんどくさい!」でお馴染みのクサダ氏による飛行機模型製作漫画コラムも収録されますよ!!! 160ページの大ボリュームで綴じられた「紙のnippper」をぜひゲットしてください。これからも一緒に飛行機模型を楽しんでいきましょう!!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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