これから飛行機のプラモを作ってみたいという人に向けて、一緒にイチから楽しんでいく連載「初めて作るヒコーキモケイ」も、遂に最終回!!!! フィナーレは飛行機模型特有の「デカールの重ね貼り」。最後の仕上げをビシッと決めていきましょう。
飛行機模型では、複数のデカールを重ねて貼るシーンが良く登場します。この飛燕でも、翼の前縁にある黄色の識別帯の上に、機銃口を塞ぐデカールを貼り込みます。これ、貼る順番を間違えると修正がかなり厄介……。
飛行機模型のデカールには「重ね貼り」があるかもしれないという知識があるだけで、デカール指示を見る目が変わります。デカール貼りの工程に入る時、常に頭の片隅に置いておきましょう。
飛燕の胴体に走る帯も、デカールの重ね貼りポイント。先ほどと同様の貼り方で問題無しです。長いデカールは、台紙からずらす前にこのように仮り合わせして、貼る位置のイメトレをしてから貼って行くと良いですよ。
胴体ラインと過給機空気取入口のデカールの重ね貼りは、ちょっとズレると隙間が出てしまいます。デカールの位置調整だけで難しかったら、同じような赤い塗料で小さな隙間をちょんちょんと塗ってやりましょう。ほとんど同じ色であれば小面積なので悪目立ちせず、キレイにリタッチできますよ。これはデカールが欠けてしまったり、破けてしまった時の対処法としても活用できますので、ぜひ覚えてください!!
どこでも買うことができる工具&マテリアルで、飛行機模型を楽しんでみようと続けてきた連載「初めて作るヒコーキモケイ」、これにて完結です!!! 20回にわたり飛行機模型の組み立てや塗装ポイントをお届けしてきました。初めて飛行機模型を作る時、そして作り出してちょっと疑問に思った時、ぜひこの場所にいつでも帰ってきてください! あなたの飛行機模型製作に絶対に役立つヒントがあるはずです。
そしてこの「初めて作るヒコーキモケイ」の連載が、1冊の本になることが決定しました!!!
nippperの記事をベースとした組み立て編、塗装編と共に、そもそも飛行機模型ってどうやって買うの? 工具売り場で悩まないリコメンドなど、より飛行機模型を楽しめる内容が盛りだくさん。『月刊モデルグラフィックス」の「プラモってめんどくさい!」でお馴染みのクサダ氏による飛行機模型製作漫画コラムも収録されますよ!!! 160ページの大ボリュームで綴じられた「紙のnippper」をぜひゲットしてください。これからも一緒に飛行機模型を楽しんでいきましょう!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)