自動車にも飛行機にも必ずくっついているタイヤ。プラモのホイールとタイヤが別パーツならラッキーですが、上の写真みたいに一体だと自分でタイヤを塗り分けたくなります。でもどうやって〜?というのは皆さんお悩みじゃないでしょうか。仮に丸いマスキングテープがあったとしても、ホイールを丸くマスクするのか、ホイールを残してタイヤの側をマスクするのか。わりと悩ましいです。
そこでブルタック!という実験をしてみます。
ブルタックは粘着性のあるゴムのカタマリで、ポスターを貼るのに使ったりフィギュアが倒れないようにしたり、プラモの持ち手がわりにめちょっとくっつけたりとアイディア次第でいかようにも使える上にすごく安いので良いという話は下の記事でも書いたので読んで下さい。
うまいことキワを攻めましょう。何度か試しましたが、いちばん大事なのはブルタックの体積と丸さですね。体積は思ったより少なめにして、ちょうどホイールのフチにひっかかるところまで伸びるくらいの量になるまで何度かくっつけては剥がしを繰り返しながら増やしていくのが良さそう。そして球体に近ければ近いほど均一に丸く伸びるのでキレイに仕上がります。
ブルタックがくっついた状態でラバーブラックを吹き付けます。エアブラシがない人はスプレーもあるし、筆塗りでもいいです。とにかくブルタックとパーツの間にスキマがなければキレイに塗り分けられるはず!
剥がしてみると、あらかた丸く塗れています。厳密に言うとホイールのフチまで車体色なのが正しいんですが、このへんは汚し塗装で調整してもいいし、ちょっと離れて見ればほぼ気になりません。何よりも最高に手早く丸い塗り分けが出来ることが超大事。プラパーツに直接塗るのであればはみ出したところを爪楊枝でコリコリ修正できるので、みなさんもぜひ!
模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。