
大陶器市という催事があるらしいということを聞きつけて、日暮里舎人ライナーに載って舎人公園に向かった。見ないふりをしていた「足りない食器」を買ってやろうという算段と、量販店で買うよりも青空のもとでの買い物はムードがいいのではないかという気持ちの高まりが足を運んだ理由だ。

公園につくと開場して間もないのに結構人がいて、賑わいがある。テントが連なり区画で区切られたブースには全国各地の焼き物がずらっと並んでいるけど、地域ごとに分かれているというよりはそれを取り扱っている販売業者が連なっている感じ。なので波佐見焼、美濃焼、有田焼、備前焼がひとつのブースで混在しているところもあるし、さっき見たような皿がまた別の店にも存在するなんてこともある。
探していたのはどんぶりやコップ。この辺はいいものが見つかった気がする。これだけたくさんある中で自分が納得する食器を選ぶのは会場を歩き回った疲労感も含めて心地よかった。

ひと通り買った後は、人混みから一歩引いた距離で会場を眺めていた。ここにくるお客さんは一様に「かわいいかわいい」と言っていた。確かにカラフルで綺麗なものが多く、素朴なしつらえの会場の雰囲気から良い意味で裏切られた気が私もしていて、かわいいと思うものが多かった。ただ、そんな中で年配の夫婦が「これは丈夫そうだ」「お父さんの湯飲みはもうダメだもんね」と話をしているのが耳に入ったので、すっと近づいてみる。
そこには丈夫そうな湯飲みがゴロゴロとカゴに転がっていて、手に持ってみると、ずっしり重い。この安定性は筆立てにバッチリだと思い即購入。手触りもザラザラしていて滑りにくく、落とさなそうだ。

帰宅して早速ガラスの瓶から筆を移しかえてみると、瓶のツルツルしている触感に対して、いつか落とすんじゃないかと感じていたことを思い出した。急に聞こえた「丈夫そう」のおかげで私のプラモライフは更に充実したのだった。それに、なにより見た目が渋くてかっこいい。大量の陶器を見る機会があったら食器ではなくプラモ道具として使えるものはないか、探してみると良いと思う。舎人公園で開催されている大陶器市は最終日が11月24日(月)なので、行ける方はぜひ。