ステッカーはプラモに貼るのが楽しいという話

 ゴールデンウィークのあまり人のいないカウンターでジェムソンのハイボールを頼んだ。その日はキャンペーンをやっていて、ジェムソンを頼むとクジがもらえる。当たりのTシャツかトートバッグがほしくて何杯も飲んだが、当たるのはステッカーばかりだ。
 キャンペーンやなんかでもらえるこういうステッカーは大好きだけど、どこに貼ればいいのか悩む。冷蔵庫に貼るのは勿体無いし、僕のパソコンはMac book じゃない。

 いろいろ難しく考えてしまうのは大人の悪いクセだ。好きなオモチャにベタベタとシールを貼っていた頃を思い出して、大好きなプラモデルにステッカーを貼ろう。模型店の棚で見つけたスピットファイアの広い翼はステッカーを貼るのにピッタリに感じた。

 タミヤの旧版1/48スピットファイア Mk.Iはパーツもそんなに多くない。ペタペタと接着剤で貼っていくとすぐに飛行機のカタチが見えてきた。箱に書いてある迷彩柄のイラストもイケてるが、ここはジェムソンをイメージしてエメラルドグリーンを塗ってみる。
 プロペラとキャノピーをくっつけたらいよいよ最後の仕上げ。ステッカーを台紙から剥がして、翼にベタッと貼れば、一瞬でヴィジュアルが変わってジェムソンのスポンサードプレーンになる。

 平和なアイルランドの空を飛ぶジェムソンカラーの飛行機に思いを馳せながら、完成したプラモを眺め、ウィスキーを呷る。この時間がプラモっていいなぁと思う瞬間だ。それに、ステッカーを手に入れた時に何のプラモデルに貼ろうかなと考える人生ってちょっといいなと思うのだ。

もとぴ
もとぴ

東京在住。世界を理解するための糸口としてプラモデルを制作中。趣味の記録や思索のためにnoteも書いています。