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人生もプラモも「思ってたのと違う」からが面白い/ナウシカで迷走クリアー塗装の巻

 宮崎駿氏の水彩画みたいに塗ってみたくて買ってきましたバンダイスピリッツ「カイに乗るナウシカ」。
 かつてツクダホビーから発売されていたキットを下敷きに、現在はバンダイスピリッツならではの色分け済みプラモとしてプラモデルになっています。箱を開けたら羽毛や肌、革細工、剣に銃と多彩なディティール&プラの成型色が実に制作意欲をかきたてます。

 白の上にクリアカラーを塗れば水彩画調になるはずだ。今回初めて「乾けばラッカー系の上塗りも可能」というクレオスの「アクリジョン ベースカラーホワイト」を下塗りで使ってみます。

 全部組み立てたら、普段やらない「居間での塗装」デビュー。せっかくの色プラがもったいないけど、ナウシカ調で「臭くない、ほら、臭くない」と言いながら筆塗り。ほぼ無臭、家族からのクレームも無し。発色もいいし楽しかった。
 では居間から移動します。ラッカー系のクリア塗料でまず青系から塗装。薄めすぎていろんな所についたけど逆に「墨入れ」ということで全体に塗り、次からは薄めすぎないクリアカラーを重ねてゆきます。が、このクリアー系、ムラなく塗るのが大変難しいというのに今さら気づく……。そして思ったより宮崎調にならない…ああ。

 でも塗り進めると、なんだかツヤツヤなクリアー塗膜が水彩画ではなく陶磁器に見えてきた。「100パーセント思い通りにならない透明な塗膜」が「釉薬をかけて焼きあがった物」に似てるんだな、きっと。てなわけで、ここで「陶磁器風塗装」に進路変更。調色したものや塗り重ねで色数を増やし、瞳は不透明色、ダメ押しにクリアースプレーコート。「1/20のナウシカ模型」というより、「小さなナウシカの焼き物」が完成。

 プラモ初心者の頃は理想と現実が合わずに苦しんで、いくつものプラモが完成できずに散っていったものでしたが、今では「思ってたんと違う」結果になっても、あえてそこから始めると「それはそれで面白い」と思えるようになりました。妥協?いや、そうではない、残弾の少ないライフルはさっさと捨ててランバ・ラルに褒めてもらおう。今回みたいに思いもよらない所に着地できたりするしね。
 いつもと違うなんだかオシャレな感じが新鮮でしたし、台座以外は金属色を使ってないのに重そうに見えるというのが面白い。クリアカラーの塗り重ねが実にきれい、雑な塗りでもそれっぽく見える「陶磁器風仕上げ」が楽しかったので、また何かこんなふうに仕上げてみたいです。

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馬渕洋のプロフィール

馬渕 洋

52歳。年長フリーター、彫刻家、特殊工作人、BQ artist、邪道書家、から好きなものをお選び下さい。

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